2022-01-01から1年間の記事一覧

「苦しみ」について その2

『新改訳聖書』第3版のマタイの福音書26章17節から19節まで(その1後半)に、弟子たちが「過越(すぎこし)の食事」の用意をしたということ、また、同章20節に、「イエスは十二弟子といっしょに食卓に着かれた」、ということが書かれています。 つ…

「苦しみ」について その1

『新改訳聖書』第3版のルカの福音書22章14節と15節に、次のように書かれています。***14節さて時間になって、イエスは食卓に着かれ、使徒たちもイエスといっしょに席に着いた。15節イエスは言われた。「わたしは、苦しみを受ける前に、あなた…

「この世を支配する者」について その12

『新改訳聖書』第3版のヨハネの福音書13章30節に、次のように書かれています。***30節ユダは、パン切れを受けるとすぐ、外に出て行った。すでに夜であった。*** ヨハネの福音書13章27節(その9冒頭)2行目から、「あなたがしようとしてい…

「この世を支配する者」について その11

「その9」と「その10」で述べたように、ヨハネの福音書13章12節から27節までは、「『夕食』の間」でのことである、と言うことができると思います。 ヨハネの福音書13章27節(その9冒頭)に、「彼がパン切れを受けると、そのとき、サタンが彼に…

「この世を支配する者」について その10

「その9」で述べたように、ヨハネの福音書13章12節から25節までに書かれていることは、「『夕食』の間」でのことである、と言うことができると思います。「その9」下から8段落目以下をご参照ください。 『新改訳聖書』第3版のヨハネの福音書13章…

「この世を支配する者」について その9

『新改訳聖書』第3版のヨハネの福音書13章26節と27節に、次のように書かれています。***26節イエスは答えられた。「それはわたしがパン切れを浸(ひた)して与える者です。」それからイエスは、パン切れを浸(ひた)し、取って、イスカリオテ・…

「この世を支配する者」について その8

『新改訳聖書』第3版のルカの福音書22章1節から6節まで(その3冒頭)に、次のように書かれています。***1節さて、過越(すぎこし)の祭りといわれる、種なしパンの祝いが近づいていた。2節祭司長、律法学者たちは、イエスを殺すための良い方法を…

「この世を支配する者」について その7

『新改訳聖書』第3版のヨハネの福音書13章2節(その5冒頭)に、次のように書かれています。***2節夕食の間のことであった。悪魔はすでにシモンの子イスカリオテ・ユダの心に、イエスを売ろうとする思いを入れていたが、*** 「夕食の間のことであ…

「この世を支配する者」について その6

『新改訳聖書』第3版のルカの福音書22章1節に、次のように書かれています。***1節さて、過越(すぎこし)の祭りといわれる、種なしパンの祝いが近づいていた。*** この記述から、「種なしパンの祝い」というのは、「過越(すぎこし)の祭り」のこ…

「この世を支配する者」について その5

『新改訳聖書』第3版のヨハネの福音書13章1節から4節までに、次のように書かれています。***1節さて、過越(すぎこし)の祭りの前に、この世を去って父のみもとに行(い)くべき自分の時が来たことを知られたので、世にいる自分のものを愛されたイ…

「この世を支配する者」について その4

「その2」(2022-12-10)の中ほど(8段落目)で、わたしは、 ***ユダがイエスのところに来るのは、ユダがイエスを祭司長たちに引き渡すためです。***と述べました。 『新改訳聖書』第3版のマタイの福音書26章16節(その2中ほど、及びその3中…

「この世を支配する者」について その3

『新改訳聖書』第3版のルカの福音書22章1節から6節までに、次のように書かれています。***1節さて、過越(すぎこし)の祭りといわれる、種なしパンの祝いが近づいていた。2節祭司長、律法学者たちは、イエスを殺すための良い方法を捜していた。と…

「この世を支配する者」について その2

『新改訳聖書』第3版のヨハネの福音書14章30節に、次のように書かれています。***30節わたしは、もう、あなたがたに多くは話すまい。この世を支配する者が来るからです。彼はわたしに対して何もすることはできません。*** 1行目から、「・・・…

「この世を支配する者」について その1

『新改訳聖書』第3版のヨハネの福音書12章31節に、次のように書かれています。***31節今がこの世のさばきです。今、この世を支配する者は追い出されるのです。*** 1行目に、「・・・この世を支配する者・・・」とあります。 この言葉から、「…

「大水」について その10

『新改訳聖書』第3版の詩篇69篇19節に、次のように書かれています。***19節あなたは私へのそしりと、私の恥と私への侮辱とをご存じです。私に敵対する者はみな、あなたの御(み)前にいます。*** 「私へのそしり」(1行目)と「私への侮辱」(…

「大水」について その9

『新改訳聖書』第3版の詩篇69篇17節(その8中ほど)2行目に、「私は苦しんでいます。・・・」とあります。 「私」が苦しんでいるのは、7節(その8冒頭)などの「そしり」や「侮辱」を受け、11節の「彼らの物笑いの種」となり、12節の「酔いどれ…

「大水」について その8

『新改訳聖書』第3版の詩篇69篇7節から9節までに、次のように書かれています。***7節私は、あなたのためにそしりを負い、侮辱が私の顔をおおっていますから。8節私は自分の兄弟からは、のけ者にされ、私の母の子らにはよそ者となりました。9節そ…

「大水」について その7

『新改訳聖書』第3版の詩篇69篇1節から3節まで(その5中ほど)に、次のように書かれています。***1節神よ。私を救ってください。水が、私ののどにまで、入って来ましたから。2節私は深い泥沼に沈み、足がかりもありません。私は大水の底に陥り奔…

「大水」について その6

『新改訳聖書』第3版の詩篇69篇2節(その5中ほど)の、「大水」や「奔流」が、もしも文字通りのものであるとすると、「私は呼ばわって疲れ果て、のどが渇き、私の目は、わが神を待ちわびて、衰え果てました」というのは、文字通りの「大水の底」でのこ…

「大水」について その5

『新改訳聖書』第3版のヨハネの黙示録17章1節(その4冒頭)、および同章15節(その4前半)の記述から、「大水」は「もろもろの民族、群衆、国民、国語」の『たとえ』として用いられている、と言うことができると思います。 詩篇69篇2節(その3前…

「大水」について その4

『新改訳聖書』第3版のヨハネの黙示録17章1節に、次のように書かれています。***1節また、七つの鉢を持つ七人の御使いのひとりが来て、私に話して、こう言った。「ここに来なさい。大水の上にすわっている大淫婦(だいいんぷ)へのさばきを見せまし…

「大水」について その3

「その1」と「その2」で見たように、『新改訳聖書』第3版の詩篇69篇9節の「私」というのは、ヨハネの福音書2章13節から17節までの記述、およびローマ人への手紙15章3節の記述から、「イエス」または「キリスト」のことと考えられます。 詩篇6…

「大水」について その2

『新改訳聖書』第3版の詩篇69篇9節(その1冒頭)に、次のように書かれています。***9節それは、あなたの家を思う熱心が私を食い尽くし、あなたをそしる人々のそしりが、私に降りかかったからです。*** 「あなた」というのは、「神」のことと言う…

「大水」について その1

『新改訳聖書』第3版の詩篇69篇9節に、次のように書かれています。***9節それは、あなたの家を思う熱心が私を食い尽くし、あなたをそしる人々のそしりが、私に降りかかったからです。*** 1行目から、「・・・あなたの家を思う熱心が私を食い尽く…

「穴に下る者」について その3

『新改訳聖書』第3版のイザヤ書14章12節(その1前半)の、「暁の子、明けの明星よ。どうしてあなたは天から落ちたのか。・・・」という言葉から、「暁の子、明けの明星」は「天から落ちた」ということが分かります。 「天から落ちた」という言葉から、…

「穴に下る者」について その2

『新改訳聖書』第3版のヨハネの黙示録12章9節に、次のように書かれています。***9節こうして、この巨大な竜、すなわち、*悪魔とか、**サタンとか呼ばれて、全世界を惑わす、あの古い蛇は投げ落とされた。彼は地上に投げ落とされ、彼の使いどもも…

「穴に下る者」について その1

『新改訳聖書』第3版の詩篇28篇1節(「穴」について その5冒頭、2022-10-20)に、次のように書かれています。***1節主よ。私はあなたに呼ばわります。私の岩よ。どうか、私に耳を閉じないでください。私に口をつぐまれて、私が、穴に下る者と同じに…

「穴」について その8

『新改訳聖書』第3版の詩篇27篇11節から14節までに、次のように書かれています。***11節主よ。あなたの道を私に教えてください。私を待ち伏せている者どもがおりますから、私を平らな小道に導いてください。12節私を、私の仇の意のままに、さ…

「穴」について その7

『新改訳聖書』第3版の詩篇28篇3節(その6中ほど)に、次のように書かれています。***3節どうか、悪者どもや不法を行う者どもといっしょに、私をかたづけないでください。彼らは隣人(となりびと)と平和を語りながら、その心には悪があるのです。…

「穴」について その6

『新改訳聖書』第3版の詩篇28篇1節と2節に、次のように書かれています。***1節主よ。私はあなたに呼ばわります。私の岩よ。どうか、私に耳を閉じないでください。私に口をつぐまれて、私が、穴に下る者と同じにされないように。2節私の願いの声を…