『新改訳聖書』第3版のヨハネの福音書13章26節と27節に、次のように書かれています。
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26節
イエスは答えられた。「それはわたしがパン切れを浸(ひた)して与える者です。」それからイエスは、パン切れを浸(ひた)し、取って、イスカリオテ・シモンの子ユダにお与えになった。
27節
彼がパン切れを受けると、そのとき、サタンが彼に入った。そこで、イエスは彼に言われた。「あなたがしようとしていることを、今すぐしなさい。」
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27節の、「彼(すなわち、ユダ)がパン切れを受けると・・・」という言葉から分かるかと思いますが、イエスが彼(すなわち、ユダ)に、「あなたがしようとしていることを、今すぐしなさい。」と言われたのは、「『夕食』の間」(ヨハネ13:2、その5冒頭及びその7冒頭)でのことです。
4節でイエスは、「『夕食』の席から立ち上がって」、12節で、「再び席に着」かれました。
そしてそのとき、すなわち、再び『席』に着かれたときに言われたことばが、12節(左かっこ)から20節(右かっこ)まで続きます。
つまり、そのことばは「『夕食』の『席』」で言われたことばである、ということです。
ヨハネの福音書13章21節に、次のように書かれています。
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21節
イエスは、これらのことを話されたとき、霊の激動を感じ、あかしして言われた。「まことに、まことに、あなたがたに告げます。あなたがたのうちのひとりが、わたしを*裏切ります。」
* あるいは「引き渡す」
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1行目の、「・・・これらのこと・・・」というのは、12節(左かっこ)から20節(右かっこ)までのことばのこと、と言うことができると思います。
そうであるとすると、「これらのことを話されたとき」というのは、「『夕食』の間」のときのことである、ということになります。
12節(左かっこ)から20節(右かっこ)までのことばは、「『夕食』の『席』」で言われたことばであるからです。
つまり、21節に書かれていることも、「『夕食』の間」でのことである、ということです。
『これらのことを話されたとき』、つまり、「『夕食』の間」のとき、「まことに、まことに、あなたがたに告げます。あなたがたのうちのひとりが、わたしを*裏切ります(あるいは、引き渡します)。」(上記21節)と言われたのですから、このことばも、「『夕食』の間」で言われたことばである、ということになります。
21節のイエスの、このことばに対する弟子たちの「反応」が、22節から25節までに書かれている、と言うことができると思います。
22節から25節までに書かれていることもまた、「『夕食』の間」でのことである、となります。
その10、に続きます