「その2」(2022-12-10)の中ほど(8段落目)で、わたしは、
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ユダがイエスのところに来るのは、ユダがイエスを祭司長たちに引き渡すためです。
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と述べました。
『新改訳聖書』第3版のマタイの福音書26章16節(その2中ほど、及びその3中ほど)に、次のように書かれています。
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16節
そのときから、彼はイエスを引き渡す機会をねらっていた。
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「彼」というのは、26章14節(その2中ほど)の、「・・・十二弟子のひとりで、イスカリオテ・ユダという者・・・」のこと、と言うことができます。
また、ルカの福音書22章6節(その3冒頭)に、次のように書かれています。
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6節
ユダは承知した。そして群衆の*いないときにイエスを彼らに引き渡そうと機会をねらっていた。
* あるいは「騒ぎを起こさないで」
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「彼ら」というのは、22章4節(その3冒頭)の、「・・・祭司長たちや宮の守衛長たち・・・」のこと、と言うことができます。
このように、ユダはイエスを祭司長たちに引き渡そうとしていました。
ルカの福音書22章3節(その3冒頭)に、次のように書かれています。
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3節
さて、十二弟子のひとりで、イスカリオテと呼ばれるユダに、サタンが入った。
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「・・・イスカリオテと呼ばれるユダに、サタンが入った。」とあります。
上記ルカの福音書22章6節に、「ユダは・・・イエスを彼らに引き渡そうと機会をねらっていた」、とありますが、これは、ユダにサタンが入った(3節)あとのこと、と言うことができると思います。
ユダにサタンが入った(3節)あとに、「ユダは出かけて行って、祭司長たちや宮の守衛長たちと、どのようにしてイエスを彼らに引き渡そうかと相談し」(4節)、「彼らは喜んで、ユダに金をやる約束をし」(5節)、「ユダは承知した」(6節)、ということが書かれています。「その3冒頭」の引用箇所をご参照ください。
そして、「イエスを彼らに引き渡そうと機会をねらっていた」(6節)、と続きます。
つまり、ユダがイエスを祭司長たちに引き渡そうとしたのは、ユダにサタンが入ったあとのことである、ということです。
その5、に続きます。