『新改訳聖書』第3版のエレミヤ書21章5節と6節に、次のように書かれています。
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5節
わたし自身が、伸ばした手と強い腕と、怒りと、憤りと、激怒とをもって、あなたがたと戦い、
6節
この町に住むものは、人間も獣も打ち、彼らはひどい疫病で死ぬ。
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5節に、「わたし自身が、・・・あなたがたと戦い、」とあります。
これは、「イスラエルの神、主」が、ユダにいる人たちである、「マルキヤの子パシュフルと、マアセヤの子、祭司ゼパニヤ」と戦うということである、と言うことができると思います。「その1」をご参照ください。
主はなぜ、ユダの人たちである、「マルキヤの子パシュフルと、マアセヤの子、祭司ゼパニヤ」と戦う、と言われているのでしょうか。
5節に、「わたし自身が、伸ばした手と強い腕と、怒りと、憤りと、激怒とをもって、・・・」とあります。
『怒りと、憤りと、激怒とをもって』ということばから、「マルキヤの子パシュフルと、マアセヤの子、祭司ゼパニヤ」は、主が『怒りと、憤りと、激怒』とを持たれるようなことをした、ということが考えられます。
「マルキヤの子パシュフルと、マアセヤの子、祭司ゼパニヤ」は、主が『怒りと、憤りと、激怒』とを持たれるようなことをしたので、主は彼らと戦う、と言われているのではないでしょうか。
エレミヤ書21章4節(その1、冒頭)に、「・・・あなたがたは、城壁の外からあなたがたを囲んでいるバビロンの王とカルデヤ人とに向かって戦っている・・・」とあります。
この「包囲中」には、「あなたがた」はバビロンの王と戦っているのであって、イスラエルの神、主と戦っているのではない、のではないでしょうか。
「城壁の外からあなたがたを『囲んでいる』バビロンの王とカルデヤ人」という言葉から、これはおそらく、ユダの王ゼデキヤの第九年から第十一年までの間のことではないか、と思われます。
ユダの王ゼデキヤの第九年から第十一年までの間のことについては、エレミヤ書39章と52章に書かれています。
エレミヤ書39章1節と2節に、次のように書かれています。
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1節
ユダの王ゼデキヤの第九年、その第十の月に、バビロンの王ネブカデレザルは、その全軍勢を率いてエルサレムに攻めて来て、これを包囲した。
2節
ゼデキヤの第十一年、第四の月の九日(ここのか)に、町は破られた。
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また、エレミヤ書52章4節から7節までに、次のように書かれています。
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4節
ゼデキヤの治世の第九年、第十の月の十日(とおか)に、バビロンの王ネブカデレザルは、その全軍勢を率いてエルサレムを攻めに来て、これに対して陣を敷き、周囲に塁を築いた。
5節
こうして町はゼデキヤ王の第十一年まで包囲されていたが、
6節
第四の月の九日、町の中では、ききんがひどくなり、民衆に食物がなくなった。
7節
そのとき、町が破られ、戦士たちはみな逃げて、夜のうちに、王の園のほとりにある二重の城壁の間の門の道から町を出た。カルデヤ人が町を包囲していたので、彼らはアラバへの道を行った。
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これらの章を読むとお分かりになると思いますが、『疫病』のことについては、一切触れられておらず、『疫病』を思わせる記述もありません。
その3、に続きます。