「戦い」について その1

新改訳聖書』第3版のエレミヤ書21章3節から6節までに、次のように書かれています。
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3節
エレミヤは彼らに言った。「あなたがたは、ゼデキヤにこう言いなさい。
4節
イスラエルの神、は、こう仰せられる。『見よ。あなたがたは、城壁の外からあなたがたを囲んでいるバビロンの王とカルデヤ人とに向かって戦っているが、わたしは、あなたがたの手にしている武具を取り返して、それをこの町の中に集め、
5節
わたし自身が、伸ばした手と強い腕と、怒りと、憤りと、激怒とをもって、あなたがたと戦い、
6節
この町に住むものは、人間も獣も打ち、彼らはひどい疫病で死ぬ。
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5節に、「わたし自身が、伸ばした手と強い腕と、怒りと、憤りと、激怒とをもって、あなたがたと戦い、」とあります。

 

この、「わたし自身が・・・あなたがたと戦い」というのは、どのように理解したらよいでしょうか。

 

「あなたがた」が「城壁の外からあなたがたを囲んでいるバビロンの王とカルデヤ人とに向かって戦っている」(4節)ときのことでしょうか。

 

「わたし」というのは、4節より、「イスラエルの神、」のこと、と言うことができます。

 

また、「あなたがた」というのは、エレミヤ書21章1節より、「マルキヤの子パシュフルと、マアセヤの子、祭司ゼパニヤ」のこと、と言うことができます。

 

つまり、「イスラエルの神、」は「マルキヤの子パシュフルと、マアセヤの子、祭司ゼパニヤ」と戦う、ということが言われています。

 

エレミヤ書21章1節に、次のように書かれています。
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1節
からエレミヤにあったみことば。ゼデキヤ王は、マルキヤの子パシュフルと、マアセヤの子、祭司ゼパニヤをエレミヤのもとに遣わしてこう言わせた。
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1行目から、「・・・ゼデキヤ王は、マルキヤの子パシュフルと、マアセヤの子、祭司ゼパニヤをエレミヤのもとに遣わしてこう言わせた。」とあります。

 

この言葉から、「マルキヤの子パシュフルと、マアセヤの子、祭司ゼパニヤ」は、ユダにいる人たちである、と言うことができると思います。ゼデキヤ王が遣わしたからです。

 

つまり、「イスラエルの神、」は、ユダにいる人たちである、「マルキヤの子パシュフルと、マアセヤの子、祭司ゼパニヤ」と戦う、ということです。

 

その2、に続きます。