「ネブカデレザル」について その17

新改訳聖書』第3版のエレミヤ書34章4節と5節(その13、中ほど)に、次のように書かれています。
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4節
ユダの王ゼデキヤ。ただ、のことばを聞きなさい。はあなたについてこう仰せられる。『あなたは剣で死ぬことはない。
5節
あなたは安らかに死んで、人々は、あなたの先祖たち、あなたの先にいた王たちのために香をたいたように、あなたのためにも香をたき、ああ主君よと言ってあなたをいたむ。このことを語るのはわたしだ。』―の御(み)告げ―」
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エレミヤ書52章11節(その16、後半)に、次のように書かれています。
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11節
またゼデキヤの目をつぶし、彼を青銅の足かせにつないだ。バビロンの王は、彼をバビロンへ連れて行(い)き、彼を死ぬ日まで獄屋(ごくや)に入れておいた。
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2行目から、「バビロンの王は、彼をバビロンへ連れて行(い)き、彼を死ぬ日まで獄屋(ごくや)に入れておいた。」とあります。

 

「バビロンの王」というのは、52章4節(その12、中ほど)の、「ネブカデ『レ』ザル」のこと、と言うことができます。

 

エレミヤ書34章4節(上記冒頭)から5節(同)にかけての、「(4節)・・・『あなたは剣で死ぬことはない。(5節)あなたは安らかに死んで、人々は、あなたの先祖たち、あなたの先にいた王たちのために香をたいたように、あなたのためにも香をたき、ああ主君よと言ってあなたをいたむ。・・・』」というのは、52章11節2行目からの、「バビロンの王は、彼をバビロンへ連れて行(い)き、彼を死ぬ日まで獄屋(ごくや)に入れておいた」、の、彼(すなわち、ゼデキヤ)の「死ぬ日」についてのことだと思います。

 

『人々』(34章5節1行目、上記冒頭)というのは、バビロンにいる人々のことで、捕囚となって行ったイスラエルの民の人々ではないかと思われます。

 

以上述べて来たことから、「その14」下から2段落目の、エレミヤ書34章の前半、すなわち、34章1節から7節までに書かれていることは、同書52章の当該箇所に書かれていることの『預言』である、と言うことができると思います。

 

いかがでしょうか。どのように思われますか。