「ネブカデレザル」について その12

新改訳聖書』第3版のエレミヤ書34章1節と2節に、次のように書かれています。
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1節
バビロンの王ネブカデレザルと、その全軍勢、および彼の支配下にある地のすべての王国とすべての国々の民が、エルサレムとそのすべての町々を攻めていたとき、からエレミヤにあったみことばは、こうである。
2節
イスラエルの神、は、こう仰せられる。行(い)って、ユダの王ゼデキヤに告げて言え。はこう仰せられる。『見よ。わたしはこの町をバビロンの王の手に渡す。彼はこれを火で焼こう。
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1節より、「バビロンの王ネブカデレザルと、その全軍勢」がエルサレム・・・を攻めていたとき」、からエレミヤにみことばがあった、ということが分かります。

 

また、そのみことばには、「行(い)って、『ユダの王ゼデキヤ』に告げて言え。」(2節1行目から)とあることから、バビロンの王ネブカデレザルとその全軍勢がエルサレムを攻めていたのは、『ユダの王ゼデキヤ』の時代のことであることが分かります。

 

エレミヤ書52章4節に、次のように書かれています。
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4節
ゼデキヤの治世の第九年、第十の月の十日(とおか)に、バビロンの王ネブカデレザルは、その全軍勢を率いてエルサレム攻めに来て、これに対して陣を敷き、周囲に塁を築いた。
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1行目から、「ゼデキヤの治世の第九年・・・に、バビロンの王ネブカデレザルは、その全軍勢を率いてエルサレムを攻めに来・・・た。」とあります。

 

続けて、52章5節から7節までに、次のように書かれています。
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5節
こうして町はゼデキヤ王の第十一年まで包囲されていたが、
6節
第四の月の九日、町の中では、ききんがひどくなり、民衆に食物(しょくもつ)がなくなった。
7節
そのとき、町が破られ、戦士たちはみな逃げて、夜のうちに、王の園のほとりにある二重の城壁の間の門の道から町を出た。カルデヤ人が町を包囲していたので、彼らはアラバへの道を行った。
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「(5節)こうして町はゼデキヤ王の第十一年まで包囲されていたが、(6節)第四の月の九日、町の中では、ききんがひどくなり、民衆に食物(しょくもつ)がなくなった。(7節)そのとき、町が破られ・・・た。」とあります。

 

エレミヤ書34章1節(上記冒頭)の、「バビロンの王ネブカデレザルと、その全軍勢がエルサレム・・・を攻めていたとき」というのは、「町はゼデキヤ王の第十一年まで包囲されていたが、第四の月の九日、・・・町が破られ」(52章5節から7節まで、上記)た後(あと)のことではないでしょうか。

 

つまり、「ゼデキヤ王の第十一年・・・第四の月の九日、・・・町が破られ」たとき、バビロンの王ネブカデレザルとその全軍勢がエルサレムを攻め、それ以降、「エルサレム・・・を攻めていた」(34章1節、上記冒頭)、ということではないでしょうか。

 

それまでは、町は包囲されていた、ということだと思います。

 

どのように思われるでしょうか。