「怒り」について その6

新改訳聖書』第3版のエレミヤ書21章12節(その5、後半)の、「・・・あなたがたの悪行(あくぎょう)のために、わたしの憤りが火のように燃えて・・・」、という言葉から、「あなたがたの悪行(あくぎょう)のために、わたしの憤りが・・・燃え」(12節)る、と言うことができます。

 

これは、「あなたがたの悪行(あくぎょう)のために」、『は憤りをもたれる』、と言い換えることができると思います。

 

また、「あなたがたの悪行(あくぎょう)」が『憤りを燃やす』、と言い換えることもできると思います。

 

エレミヤ書21章12節(その5、後半)の、「・・・あなたがたの悪行(あくぎょう)・・・」という言葉から、「あなたがた」は「悪行(あくぎょう)」を行なっている、と言うことができます。

 

「あなたがた」というのは、この場合、「ダビデの家」(12節、その5後半)のこと、と言うことができると思います。

 

同書12節1行目に、「ダビデの家よ。・・・」とあり、5行目に、「・・・あなたがたの悪行(あくぎょう)のために、」とあります。

 

つまり、「ダビデの家よ。・・・あなたがたの悪行(あくぎょう)のために、」となり、「あなたがた」というのが、「ダビデの家」のことを指している、ということが分かると思います。

 

そうすると、「あなたがたの悪行(あくぎょう)」というのは、「『ダビデの家』の悪行(あくぎょう)」、ということになります。

 

ダビデの家』というのは、「ユダの王家」(21章11節、その5中ほど)のことであり、また、「ユダの王の家」(22章1節、「王たち」について その4)のことである、と言うことができると思います。

 

ユダの王はダビデ王の血統、または血筋だからです。エホヤキムはそのうちの一人です。

 

これに対して、イスラエルの王、例えば、ネバテの子ヤロブアムは、エフライム人(あるいは、エフラテ人)で、ソロモンの家来です。つまり、イスラエルの王は、ダビデ王の血を受け継いでいないと考えられる、ということです。列王記 第一11章26節をご参照ください。

 

エレミヤ書21章11節には、「ユダの王家のために・・・」とあり、12節には、「『ダビデの家』よ。・・・」とあります。「その5」に引用文があります。

 

21章12節(その5、後半)の記述より、「あなたがた」、すなわち『ダビデの家』は「悪行(あくぎょう)」を行なっている、と言うことができます。

 

しかし、その12節には、「あなたがたの悪行(あくぎょう)」、という言葉はありますが、「あなたがた」、すなわち『ダビデの家』には、どんな悪行(あくぎょう)があるのかについては書かれていません。

 

また、21章全体を見ても、どんな悪行(あくぎょう)があるのかについては、書かれていません。

 

その7、に続きます。