『新改訳聖書』第3版の詩篇28篇3節(その6中ほど)に、次のように書かれています。
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3節
どうか、悪者どもや不法を行う者どもと
いっしょに、私をかたづけないでください。
彼らは隣人(となりびと)と平和を語りながら、
その心には悪があるのです。
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「私」は、「悪者どもや不法を行う者どもといっしょに、私をかたづけないでください」、と主に願っています。
「悪者どもや不法を行う者どもといっしょに、私をかたづけ」る、というのがどのようなことであるのかについては、「その6」をご参照ください。
「私」はどうして「悪者どもや不法を行う者どもといっしょに、私をかたづけないでください」、と主に願っていると考えられるでしょうか。
詩篇28篇2節に、次のように書かれています。
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2節
私の願いの声を聞いてください。
私があなたに助けを叫び求めるとき。
私の手をあなたの聖所の奥に向けて上げるとき。
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2行目に、「私があなたに助けを叫び求めるとき。」とあります。
この言葉から、「私」は「あなた(すなわち、主)に助けを叫び求める」ような状況に置かれるようになる、と考えられます。
このとき、すなわち、「私」が「あなた(すなわち、主)に助けを叫び求める」ような状況に置かれるとき、「私」は主に従い通すこともあれば、主から離れることもある、と考えられます。
「私」が主から離れて、悪者どもや不法を行う者どもの道を歩むようになるなら、主は「私」を、「悪者どもや不法を行う者どもといっしょに、・・・かたづけ」る、と
いうことになるのではないでしょうか。
「あなた(すなわち、主)に助けを叫び求めるとき」、ですから、困難な状況にあると想像されます。
その8、に続きます。