「主の日」について その1

新改訳聖書』第3版のイザヤ書2章10節に、次のように書かれています。
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10節
  岩の間に入り、
  ちりの中に身を隠せ。
  の恐るべき御顔を避け、
  そのご威光の輝きを避けて。
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1行目から、「岩の間に入り、ちりの中に身を隠せ。・・・」とあります。

 

「身を隠せ。」という命令文であることから、「岩の間に入り」は、「岩の間に入」れ、という命令形である、と言うことができると思います。

 

「岩の間に入れ、そして、ちりの中に身を隠せ。」という文である、ということです。

 

また、同章19節に、次のように書かれています。
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19節
  主が立ち上がり、地をおののかせるとき、
  人々はの恐るべき御(み)顔を避け、
  ご威光の輝きを避けて、
  岩のほら穴や、土の穴に入る。
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2行目から、「人々は・・・岩のほら穴や、土の穴に入る。」とあります。

 

また、同章21節に、次のように書かれています。
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21節
  主が立ち上がり、地をおののかせるとき、
  人々はの恐るべき御(み)顔を避け、
  ご威光の輝きを避けて、
  岩の割れ目、巌(いわお)の裂け目に入る。
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2行目から、「人々は・・・岩の割れ目、巌(いわお)の裂け目に入る。」とあります。

 

イザヤ書2章10節と19節と21節に書かれていることは、どれにも、「の恐るべき御顔を避け、そのご威光の輝きを避けて」という言葉があることから、同じときのことである、と言うことができると思います。

 

ヨハネの黙示録6章15節から17節までに、次のように書かれています。
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15節
地上の王、高官、千人隊長、金持ち、勇者、あらゆる奴隷と自由人が、ほら穴と山の岩間に隠れ、
16節
山や岩に向かってこう言った。「私たちの上に倒れかかって、御座にある方の御顔と小羊の怒りとから、私たちをかくまってくれ。
17節
御怒りの大いなる日が来たのだ。だれがそれに耐えられよう。」
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15節に、「地上の王、高官、千人隊長、金持ち、勇者、あらゆる奴隷と自由人が、ほら穴と山の岩間に隠れ、」とあります。

 

「ほら穴と山の岩間に隠れ」、とあります。

 

これは、イザヤ書2章10節(上記冒頭)の、「岩の間に入」れ、や、同章19節(上記)の、「人々は・・・岩のほら穴・・・に入る」、および、同章21節(上記)の、「人々は・・・岩の割れ目、巌(いわお)の裂け目に入る」に似ている、と言うことができると思います。

 

ヨハネの黙示録6章15節(上記)の記述が、イザヤ書2章10節(上記冒頭)、19節(上記)、21節(上記)の記述と似ている、ということから、これらの二つの書に書かれていることは、同じときのことではないか、という考えが浮かびます。

 

その2、に続きます。