「人の子」について その6

新改訳聖書』第3版のマタイの福音書16章27節と28節に、次のように書かれています。
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27節
人の子は父の栄光を帯びて、御(み)使いたちとともに、やがて来ようとしているのです。その時には、おのおのその行いに応じて報いをします。
28節
まことに、あなたがたに告げます。ここに立っている人々の中には、人の子が御国とともに来るのを見るまでは、決して死を味わわない人々がいます。」
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27節に、「人の子は・・・やがて来ようとしているのです。・・・」とあり、28節に、「・・・人の子が御国とともに来る・・・」とあります。

 

『人の子』が来る、ということが言われています。

 

マタイの福音書24章30節に、次のように書かれています。
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30節
そのとき、人の子のしるしが天に現れます。すると、地上のあらゆる種族は、悲しみながら、人の子が大能と輝かしい栄光を帯びて天の雲に乗って来るのを見るのです。
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2行目から、「・・・人の子が大能と『輝かしい栄光を帯びて』・・・来る・・・」とあります。

 

ここでも、『人の子』が来る、ということが言われています。

 

16章27節(上記冒頭)1行目から、「人の子は『父の栄光を帯びて』、・・・やがて来ようとしている・・・」とあります。

 

24章30節の、『輝かしい栄光を帯びて』というのは、16章27節の、『父の栄光を帯びて』のことではないかと思いますが、いかがでしょうか。

 

また、24章30節の『大能』という言葉は、『父』を思わせます。

 

16章27節と28節(いずれも、上記冒頭)の『人の子』というのは、誰のことであると考えられるでしょうか。

 

マタイの福音書24章3節に、次のように書かれています。
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3節
エスがオリーブ山ですわっておられると、弟子たちが、ひそかにみもとに来て言った。「お話しください。いつ、そのようなことが起こるのでしょう。あなたの来られる時や世の終わりには、どんな前兆があるのでしょう。」
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3行目から、「・・・『あなたの来られる時』や世の終わりには、どんな前兆があるのでしょう。」とあります。

 

『あなたの来られる時』、とあります。

 

これは、弟子たちがイエスに言っている言葉です。

 

したがって、『あなた』というのは『イエス』のこと、と言うことができます。

 

つまり、『あなたの来られる時』というのは、「『イエス』の来られる時」、のことになります。

 

『イエス』が来られる、ということが言われています。

 

その7、に続きます。