ゼパニヤ書1章14節(その14、後半)と15節(同)の記述から、主の日はやみと暗黒の日、雲と暗やみの日であることが分かります。
同じことが、ヨエル書2章2節(その14、中ほど)に書かれています。
ゼパニヤ書1章15節(その14後半)の記述から、「その日(すなわち、主の日)は・・・やみと暗黒の日、雲と暗やみの日」である、と言うことができます。
このことから、ヨエル書2章2節の、「やみと、暗黒の日。雲と、暗やみの日・・・」というのは、「主の日」のことである、と言うことができると思います。
そして、ヨエル書2章2節以降は、「主の日」について書かれている、と考えられます。
さしあたり、11節までは、「主の日」のことであると思われます。
『新改訳聖書』第3版のヨエル書2章3節に、次のように書かれています。
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3節
彼らの前では、火が焼き尽くし、
彼らのうしろでは、炎がなめ尽くす。
彼らの来る前には、
この国はエデンの園のようであるが、
彼らの去ったあとでは、荒れ果てた荒野となる。
これからのがれるものは一つもない。
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「彼ら」が四つあります。「彼ら」というのは、四つとも、2章2節(その14、中ほど)3行目の、「山々に広がる暁の光のように数多く強い民・・・」のことと考えられます。
次に、ヨエル書2章4節に、次のように書かれています。
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4節
その有様は馬のようで、
軍馬のように、駆け巡る。
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「その有様」というのは、「『彼ら』の有様」、すなわち、「『山々に広がる暁の光のように数多く強い民』の有様」のことと思われます。
それ以外に、指しているものが見つかりません。
4節1行目の、「その有様は馬のようで、」というのは、「『山々に広がる暁の光のように数多く強い民』の有様は馬のようで、」になる、と言うことができると思います。
その民が、「軍馬のように、駆け巡る。」(4節2行目)ということだと思います。
「その有様は馬のようで、軍馬のように、駆け巡る」ということは、その民は、普通の人間ではないように思われます。
ヨエル書2章5節に、次のように書かれています。
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5節
さながら戦車のきしるよう、
彼らは山々の頂をとびはねる。
それは刈り株を焼き尽くす火の炎の音のよう、
戦いの備えをした強い民のようである。
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ますます、普通の人間ではないように思われます。
ヨエル書2章6節に、次のように書かれています。
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6節
その前で国々の民はもだえ苦しみ、
みなの顔は青ざめる。
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1行目に、「その前で『国々の民』はもだえ苦しみ、」とあります。
「彼ら」のいる所に、『国々の民』がいる、と言うことができると思います。
その16、に続きます。