『新改訳聖書』第3版のヨエル書2章1節に、次のように書かれています。
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1節
シオンで角笛を吹き鳴らし、
わたしの聖なる山でときの声をあげよ。
この地に住むすべての者は、わななけ。
主の日が来るからだ。その日は近い。
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3行目から、「この地に住むすべての者は、わななけ。主の日が来るからだ。その日は近い。」とあります。
「その日は近い」の「その日」というのは、もちろん、「主の日」のことです。
つまり、「その日は近い」は「主の日は近い」、となります。
これは、ヨエル書1章15節(その7、冒頭)の、「・・・主の日は近い・・・」と同じです。
2章1節(上記)の場合も、これを書いている人は、主の日が近い時点にいて、これを書いている、と言うことができると思います。「その7」の第四段落、および「その8」の、下から4段落目をご参照ください。
ヨエル書2章2節に、次のように書かれています。
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2節
やみと、暗黒の日。
雲と、暗やみの日。
山々に広がる暁の光のように数多く強い民。
このようなことは昔から起こったことがなく、
これから後の代々の時代にも再び起こらない。
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1行目から、「やみと、暗黒の日。雲と、暗やみの日。・・・」とあります。
ゼパニヤ書1章14節から16節までに、次のように書かれています。
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14節
主の大いなる日は近い。
それは近く、非常に早く来る。
聞け。主の日を。勇士も激しく叫ぶ。
15節
その日は激しい怒りの日、
苦難と苦悩の日、荒廃と滅亡の日、
やみと暗黒の日、雲と暗やみの日、
16節
角笛とときの声の日、
城壁のある町々と高い四隅の塔が襲われる日だ。
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15節から16節にかけて、「その日は・・・やみと暗黒の日、雲と暗やみの日・・・だ。」とあります。
「その日」というのは、14節最後の行の、「・・・主の日・・・」のこと、と言うことができます。
つまり、「その日は・・・やみと暗黒の日、雲と暗やみの日・・・だ。」は、「主の日は・・・やみと暗黒の日、雲と暗やみの日・・・だ。」となります。
その15、に続きます。