「天の御国」について その1

新改訳聖書』第3版のマタイの福音書13章24節に、次のように書かれています。
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13章24節
エスは、また別のたとえを彼らに示して言われた。
 「天の御国は、こういう人にたとえることができま

 す。ある人が自分の畑に良い種を蒔いた。
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「天の御国」が、「ある人」にたとえられています。「自分の畑に良い種を蒔いた」『人』、です。

 

同章36節と37節に、次のように書かれています。
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36節
それから、イエスは群衆と別れて家に入られた。すると、弟子たちがみもとに来て、「畑の毒麦のたとえを説明してください」と言った。
37節
エスは答えてこう言われた。「良い種を蒔く者は人の子です。
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36節2行目の「・・・畑の毒麦のたとえ・・・」というのは、13章24節から30節までに書かれているたとえのことです。

 

37節に、「・・・良い種を蒔く者は人の子です。」とあります。つまり、24節(上記、冒頭)の「ある人」というのは、「人の子」である、ということになります。この場合の「人の子」は「イエスである、と言うことができると思います。

 

24節(上記、冒頭)に、「・・・天の御国は、こういう人にたとえることができます。・・・」とあります。「こういう人」というのは、「ある人」のことで、それはつまり、「イエスのことである、と言うことができると思います。

 

言い換えると、「・・・天の御国は、イエスにたとえることができます。・・・」となります。「イエスにたとえる」ですから、すなわち、天の御国は、イエス『のような人』です、となります。

 

13章41節と42節に、次のように書かれています。
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41節
人の子はその御使いたちを遣わします。彼らは、*つまずきを与える者や不法を行う者たちをみな、御国から取り集めて、

 

* あるいは「障害となるもの」

 

42節
火の燃える炉に投げ込みます。彼らはそこで泣いて歯ぎしりするのです。
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41節に、「・・・彼らは、つまずきを与える者や不法を行う者たちをみな、御国から取り集めて、」とあります。「『御国から』取り集めて」、です。

 

「彼ら」というのは、「その御使いたち」のこと、と言えるので、「・・・その御使いたちは、つまずきを与える者や不法を行う者たちをみな、『御国から』取り集めて、」となります。

 

この言葉から、「つまずきを与える者や不法を行う者たち」が『御国』にいる、ということが分かります。

 

その2、に続きます。