「墓」について その8

「よみ」に下るのは、どんな者たちでしょうか。

 

そのヒントになると思われることが、民数記に書かれています。民数記16章30節から33節までに、次のように書かれています。
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30節
しかし、もしがこれまでにないことを行われて、地がその口を開(ひら)き、彼らと彼らに属する者たちとを、ことごとくのみこみ、彼らが生きながらよみに下るなら、あなたがたは、これらの者たちがを侮ったことを知らなければならない。」
31節
モーセがこれらのことばをみな言い終わるや、彼らの下の地面が割れた。
32節
地はその口をあけて、彼らとその家族、またコラに属するすべての者と、すべての持ち物とをのみこんだ。
33節
彼らとすべて彼らに属する者は、生きながら、よみに下り、地は彼らを包んでしまい、彼らは集会の中から滅び去った。
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33節1行目から、「彼らとすべて彼らに属する者は、生きながら、よみに下・・・った。」とあります。

 

「彼ら」というのは、1節の「レビの子ケハテの子であるイツハルの子コラ」、および「ルベンの子孫であるエリアブの子ダタンとアビラム、およびペレテの子オン・・・」のこと、と言うことができると思います。

 

民数記16章25節と26節に、次のように書かれています。
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25節
モーセは立ち上がり、イスラエルの長老たちを従えて、ダタンとアビラムのところへ行(い)き、
26節
そして会衆に告げて言った。「さあ、この悪者どもの天幕から離れ、彼らのものには何もさわるな。彼らのすべての罪のために、あなたがたは滅ぼし尽くされるといけないから。」
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これらの節の記述より、モーセは、ダタンとアビラムを「悪者ども」と呼んでいる、ということが分かります。

 

また、26節2行目から、「・・・彼らのすべての罪のために、・・・」とあります。「彼ら」には「罪」がある、ということが分かります。「彼ら」とは、「ダタンとアビラム」のことです。

 

「よみに下った」のは、「彼らとすべて彼らに属する者」(33節)です。ダタンやアビラムやコラ、および「すべて彼らに属する者」が「よみに下った」、と言うことができると思います。これらの者は、「悪者ども」であり、「罪のある者」である、と言うことができます。

 

「悪者ども」または「罪のある者」が「よみに下る」、のではないでしょうか。

 

その9、に続きます。