「神殿」について その16

新改訳聖書』第3版のエゼキエル書37章21節(その8冒頭)2行目の、「イスラエル人」について述べます。

 

エゼキエル書37章1節から10節までに、「骨」について書かれています。

 

その「骨」は「非常に多く」、「ひどく干からびて」いました。37章2節をご参照ください。

 

その「骨」は「生き返り」ます。

 

エゼキエル書37章10節に、次のように書かれています。
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10節
私が命じられたとおりに預言すると、息が彼らの中に入った。そして彼らは生き返り、自分の足で立ち上がった。非常に多くの集団であった。
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「彼ら」というのは、9節下から2行目の、「・・・この殺された者たち・・・」のことです。

 

エゼキエル書37章9節は、次のようになっています。
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9節
そのとき、主は仰せられた。「息に預言せよ。人の子よ。預言してその息に言え。神である主はこう仰せられる。息よ。四方から吹いて来い。この殺された者たちに吹きつけて、彼らを生き返らせよ。」
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3行目から、「・・・この殺された者たちに吹きつけて、彼らを生き返らせよ。」とあります。

 

「彼らを生き返らせよ」の「彼ら」というのは、「この殺された者たち」のことです。

 

そして10節(上記)の「彼ら」は、この9節の「彼ら」と同じである、と言うことができます。

 

そうすると、10節(上記)の「彼ら」は、9節下から2行目の、「・・・この殺された者たち・・・」のことになります。

 

エゼキエル書37章7節と8節に、次のように書かれています。
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7節
私は、命じられたように預言した。私が預言していると、音がした。なんと、大きなとどろき。すると、骨と骨とが互いにつながった。
8節
私が見ていると、なんと、その上に筋がつき、肉が生じ、皮膚がその上をすっかりおおった。しかし、その中に息はなかった。
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7節2行目から、「・・・骨と骨とが互いにつながった。」とあり、8節1行目から、「・・・その上に筋がつき、肉が生じ、皮膚がその上をすっかりおおった。しかし、その中に息はなかった。」とあります。

 

この時点では、「息」が無いために、まだ「生き返」っていません。

 

7節と8節の記述から、「息」が入るのは、もともと「骨」だったものである、ということが分かると思います。

 

もともと「骨」だったものに「息」が入る、ということです。

 

また、9節と10節の記述から、「息」が入って「生き返る」のは、「殺された者たち」である、ということが分かると思います。

 

つまり、それらの「骨」は「殺された者たち」である、ということです。

 

その17、に続きます。