「ネブカデレザル」について その18

新改訳聖書』第3版のエレミヤ書25章8節と9節に、次のように書かれています。
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8節
それゆえ、万軍のはこう仰せられる。「あなたがたがわたしのことばに聞き従わなかったために、
9節
見よ、わたしは北のすべての種族を呼び寄せる。―の御(み)告げ―すなわち、わたしのしもべバビロンの王ネブカデレザルを呼び寄せて、この国と、その住民と、その回りのすべての国々とを攻めさせ、これを聖絶して、恐怖とし、あざけりとし、永遠の廃墟とする。
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9節1行目から、「・・・わたしは・・・わたしのしもべバビロンの王ネブカデレザルを呼び寄せて、この国・・・を攻めさせ・・・る。」とあります。

 

「この国」というのは、「ユダの国」のことと考えられます。

 

エレミヤ書25章1節と2節に、次のように書かれています。
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1節
ヨシヤの子、ユダの王エホヤキムの第四年、すなわち、バビロンの王ネブカデレザルの元年に、ユダの民全体についてエレミヤにあったみことば。
2節
これを預言者エレミヤは、ユダの民全体とエルサレムの全住民に語って言った。
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2節に、「これを預言者エレミヤは、ユダの民全体とエルサレムの全住民に語って言った。」とあります。

 

「これ」というのは、1節の、「・・・『ユダの』民全体についてエレミヤにあったみことば・・・」のこと、と言うことができます。

 

「『ユダの』民全体について・・・あったみことば」とあることから、「国」は、『ユダの』国であると考えられます。

 

また、「これを・・・『ユダの』民全体とエルサレムの全住民に語って言った・・・」(2節)ということからも、「国」は、『ユダの』国であると考えられます。

 

このように、「国」は、『ユダの』国であると考えられることから、上記冒頭9節3行目の、「・・・この国・・・」というのは、『ユダの』国のことと考えられます。

 

そうでなければ、『イスラエルの国』のことと考えられます。

 

さしあたり、『ユダの国』のこととして、話を進めます。

 

9節1行目からの、「・・・わたしは・・・わたしのしもべバビロンの王ネブカデレザルを呼び寄せて、この国・・・を攻めさせ・・・る。」は、「・・・わたしは・・・わたしのしもべバビロンの王ネブカデレザルを呼び寄せて、『ユダの国』・・・を攻めさせ・・・る。」になると考えられます。

 

なぜ攻めさせるのか、と言いますと、「あなたがたがわたしのことばに聞き従わなかったために」(8節、上記冒頭)、と言うことができます。

 

つまり、「あなたがたがわたしのことばに聞き従わなかったために」(8節、上記冒頭)、「・・・わたしは・・・わたしのしもべバビロンの王ネブカデレザルを呼び寄せて、この国・・・を攻めさせ・・・る」、ということです。

 

では、「あなたがたがわたしのことばに聞き従わなかった」、というのは、どのようなことであると考えられるでしょうか。

 

その19、に続きます。