「エホヤキム」について その5

新改訳聖書』第3版のエレミヤ書22章18節(その3、冒頭)と19節(同)に、次のように書かれています。
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18節
それゆえ、ヨシヤの子、ユダの王エホヤキムについて、はこう仰せられる。
  だれも、『ああ、悲しいかな、私の兄弟。
  ああ、悲しいかな、私の姉妹』
  と言って彼をいたまず、
  だれも、『ああ、悲しいかな、主よ。
  ああ、悲しいかな、陛下よ』
  と言って彼をいたまない。
19節
  彼はここからエルサレムの門まで、
  引きずられ、投げやられて、
  ろばが埋められるように埋められる。
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これらの節には、ヨシヤの子、ユダの王エホヤキムは、誰にもいたまれず、ろばが埋められるように埋められる、ということが書かれています。

 

18節冒頭に、「それゆえ、」とあります。

 

何ゆえ、でしょうか。

 

エレミヤ書22章17節に、次のように書かれています。
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17節
  しかし、あなたの目と心とは、
  自分の利得だけに向けられ、
  罪のない者の血を流し、
  しいたげと暴虐を行うだけだ。
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1行目から、「しかし、あなたの目と心とは、自分の利得だけに向けられ、罪のない者の血を流し、しいたげと暴虐を行うだけだ。」とあり、これから、18節の「それゆえ、・・・」につながります。

 

つまり、何ゆえかと言いますと、「あなたの目と心とは、自分の利得だけに向けられ、罪のない者の血を流し、しいたげと暴虐を行うだけ」であるゆえ、ということです。

 

「あなたの目と心とは、自分の利得だけに向けられ、罪のない者の血を流し、しいたげと暴虐を行うだけ」であるゆえ、ヨシヤの子、ユダの王エホヤキムは、誰にもいたまれず、ろばが埋められるように埋められる、という文脈になると考えられます。

 

その6、に続きます。