『新改訳聖書』第3版のエレミヤ書19章14節と15節に、次のように書かれています。
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14節
そこでエレミヤは、主が預言のために遣わしたトフェテから帰って来て、主の宮の庭に立ち、すべての民に言った。
15節
「イスラエルの神、万軍の主は、こう仰せられる。『見よ。わたしはこの町と、すべての町々に、わたしが告げたすべてのわざわいをもたらす。彼らがうなじのこわい者となって、わたしのことばに聞き従おうとしなかったからである。』」
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14節に、「そこでエレミヤは、主が預言のために遣わしたトフェテから帰って来て、主の宮の庭に立ち、すべての民に言った。」とあります。
「主の宮の庭に立ち」、とあるので、エレミヤはトフェテから『エルサレム』に帰って来た、と言うことができると思います。「主の宮」は『エルサレム』にある、と言うことができるからです。
そうすると、15節2行目の、「・・・この町・・・」というのは、『エルサレム』のことと言うことができると思います。
15節(上記)2行目から、「・・・わたしはこの町と、すべての町々に、わたしが告げたすべてのわざわいをもたらす。・・・」とあります。
パシュフルは、エレミヤが「この町と、すべての町々」に対して、『よくない』預言をしたので、エレミヤに対して腹を立てたのではないでしょうか。
15節(上記)3行目から、「・・・彼らがうなじのこわい者となって、わたしのことばに聞き従おうとしなかったからである。・・・」とあります。
パシュフルも、「うなじのこわい者となって、わたしのことばに聞き従おうとしなかった」者のひとりであって、そう言われたために、エレミヤに対して腹を立てたのではないでしょうか。
そのため、「預言者エレミヤを打ち、彼を主の宮にある上(かみ)のベニヤミンの門にある足かせにつないだ」(20章2節、その3前半)、ということではないでしょうか。
パシュフルは、エレミヤに対して、なぜ彼を「打ち、・・・足かせにつな」ぐ、ということをしたと考えられるのかと言いますと、以上のようなことだと思います。
いかがでしょうか。どのように思われますか。