「ネブカデレザル」について その8

わたしは以前、YAHOO!知恵袋で、「イザヤ書2章について」という質問をしたことがあります。(2019/6/22 14:22)

イザヤ書2章についてものみの塔の『聖書に対する洞察』(以下『... - Yahoo!知恵袋

 

その際わたしは、sup********さん(現在の「カボチャさん」)に、「ネブカドネザル」が「タフパヌヘス」まで遠征したことを示す歴史的史料について、教えていただきました。

 

そのうちの一つが、
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テュロスとの講和の後、ネブカドネザルは再びエジプトに向かった。大英博物館に収められている粘土板にはこう記されている。
「バビロンの王ネブカドネザルの治世第37年、王は、ミズレイム[8]に対して戦争を行った。エジプトのファラオ、アマシス(注:イアフメス2世)は[彼の軍隊を]集め、進軍してエジプトの領土外に軍を展開した。」
(ネブカドネザルのページより。[8]ミズレイムはエジプトのこと)
***
です。(2019/6/29 9:28)

 

これは、『ウィキペディアWikipedia)』の「ネブカドネザル2世」に書かれています。つまり、「***」ではさまれている部分は、『ウィキペディアWikipedia)』の「ネブカドネザル2世」からの引用である、ということです。最後の2行は除いて、です。

 

4行目から、「バビロンの王ネブカドネザルの治世第37年、王は、ミズレイム(すなわち、エジプト)・・・に対して戦争を行った。」とあります。

 

続けて、「エジプトのファラオ、アマシス・・・は[彼の軍隊を]集め、進軍してエジプトの領土外に軍を展開した。」とあります。

 

ここに、「エジプトのファラオ、アマシス・・・は・・・進軍してエジプトの領土『外』に軍を展開した。」とあります。

 

ということは、バビロンの王ネブカドネザルは、エジプトの領土『外』に、後退させられた、ということになると思いますが、いかがでしょうか。

 

エゼキエル書30章10節と11節に、次のように書かれています。
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10節
  神である主はこう仰せられる。
  わたしはバビロンの王ネブカデレザルによって、
  エジプトの富を取り除く。
11節
  彼と、彼の民、すなわち、最も横暴な異邦の民が
  その地を滅ぼすために遣わされる。
  彼らは剣を抜いてエジプトを攻め、
  その地を刺し殺された者で満たす。
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11節3行目から、「彼らは剣を抜いてエジプトを攻め、その地を刺し殺された者で満たす。」とあります。

 

「彼ら」というのは、「彼と、彼の民、すなわち、最も横暴な異邦の民」(11節1行目)のこと、と言うことができます。

 

また「彼」というのは、「バビロンの王ネブカデ『レ』ザル」のこと、と言うことができます。

 

バビロンの王ネブカド『ネ』ザルは、エジプトに遠征し、エジプトに対して戦争を行なったとしても、その軍は、エジプトの領土『内』深くにまで侵入することはなかったのではないでしょうか。

 

「エジプトのファラオ、アマシス・・・は・・・進軍してエジプトの領土『外』に軍を展開した」からです。

 

バビロンの王ネブカド『ネ』ザルと彼の民が、「その地(すなわち、エジプトの地)を刺し殺された者で満たす」、ということはなかった、と言うことができると思います。

 

また、「エジプトの富を取り除く」(エゼキエル書30章10節、上記最後の行)、ということも、また、「その地を滅ぼす」(同11節)、ということもなかった、と言うことができると思います。

 

つまり、エゼキエル書30章10節と11節に書かれていることは、ネブカド『ネ』ザルの時代のことではなく、ネブカデ『レ』ザルの時代のことである、ということです。

 

いかがでしょうか。どのように思われますか。