「地下の国」について その1

新改訳聖書』第3版のエゼキエル書32章24節に、次のように書かれています。
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32章24節
そこには、エラムがおり、そのすべての群集もその墓の回りにいる。彼らはみな、刺し殺された者、剣に倒れた者、割礼を受けないで地下の国に下った者、生ける者の地で恐怖を巻き起こした者たちである。それで彼らは穴に下る者たちとともに自分たちの恥を負っている。
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2行目から、「・・・彼らはみな、・・・地下の国に下った者・・・たちである。・・・」とあります。

 

「彼ら」というのは、「エラム」と「そのすべての群集」のこと、と言うことができると思います。

 

「そこには」というのは、「穴の奥のほう」(エゼ32:23)には、のことか、あるいは「その墓の回りに」(エゼ32:22など)は、のことと思われます。

 

エゼキエル書32章23節の、「彼らの墓」が「アッシリヤとその全集団」の墓である可能性については、「よみ」について その2の1(2021-04-10)をご参照ください。

 

エゼキエル書32章23節の、「彼らの墓」は「勇敢な勇士たち」の墓であることを前提にして話を進めます。

 

そうすると、「その墓」(上記24節1行目)は「穴の奥のほう」(エゼ32:23)にある、ということになります。

 

上記24節1行目からの記述より、「エラム」と「そのすべての群集」は、「その墓」の回りにいる、ということが分かります。そして「彼ら」、すなわち、「エラム」と「そのすべての群集」は、同節2行目からの記述より、「地下の国に下った者」たちであることが分かります。

 

「地下の国に下った者」たちが、「その墓」の回りにいる、ということになると思います。

 

そうすると、「その墓」の回りが「地下の国」である、ということになると考えられます。

 

いかがでしょうか。

 

その2、に続きます。