「よみ」について その9の1

新改訳聖書』第3版のエゼキエル書32章30節に、次のように書かれています。
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32章30節
そこには、北のすべての君主たち、およびすべてのシドン人がいる。彼らの勇敢さは恐怖を巻き起こしたが、恥を見、刺し殺された者たちとともに下ったのである。それで割礼を受けていない彼らは、剣で刺し殺された者たちとともに横たわり、穴に下る者たちとともに自分たちの恥を負っている。
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「そこには」については、29節(8の1、冒頭)の場合と同様です。

 

すなわち、30節第一文は、「その墓の回りには、北のすべての君主たち、およびすべてのシドン人がいる。」になる、と考えてよいと思います。

 

3行目から、「・・・割礼を受けていない彼らは、・・・」とあります。「彼ら」というのは、「北のすべての君主たち、およびすべてのシドン人」のこと、と言うことができます。

 

「割礼を受けていない」者としては、「エラム」と「そのすべての群集」(24節)がおり、「メシェクとトバル」および「そのすべての群集」(26節)がいます。

 

「アッシリヤとその全集団」(22節)に関しては、「割礼を受けていない」ということは書かれていません。

 

また、「エドムとその王たち、そのすべての族長たち」(29節)は、「割礼を受けていない者たち・・・とともに横たわる」(同)、ということは書かれていますが、彼ら自身が「割礼を受けていない」、ということは書かれていません。

 

2行目から、「・・・彼らの勇敢さは恐怖を巻き起こしたが、恥を見、刺し殺された者たちとともに下ったのである。・・・」とあります。

 

「恐怖を巻き起こした」ものとしては、
①「アッシリヤ」と「その全集団」
②「エラム」と「そのすべての群集」
③「メシェクとトバル」および「そのすべての群集」
がいます。

 

また、「刺し殺された者たち」としては、
①「アッシリヤ」と「その全集団」
②「エラム」と「そのすべての群集」
がいます。

 

30節下から2行目の「・・・剣で刺し殺された者たち・・・」としては、
①「エラム」と「そのすべての群集」
②「メシェクとトバル」および「そのすべての群集」
がいます。

 

その9の2、に続きます。