「よみ」について その8の3

新改訳聖書』第3版のエゼキエル書32章29節に、次のように書かれています。
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32章29節
そこには、エドムとその王たち、そのすべての族長たちがいる。彼らは勇敢であったが、剣で刺し殺された者たちとともに、割礼を受けていない者たち、および穴に下る者たちとともに横たわる。
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「その8の2」の中ほどで述べたように、1行目からは、「その墓の回りには、エドムとその王たち、そのすべての族長たちがいる。・・・」になると考えられます。

 

2行目から、「・・・彼らは勇敢であったが、剣で刺し殺された者たちとともに、割礼を受けていない者たち、および穴に下る者たちとともに横たわる。」とあります。

 

「彼ら」というのは、「エドムとその王たち、そのすべての族長たち」のこと、と言うことができると思います。

 

「彼らは・・・横たわる」、とあります。

①剣で刺し殺された者たち
②割礼を受けていない者たち
③穴に下る者たち
とともに、です。

 

①については、「エラム」と「そのすべての群集」がおり、「メシェクとトバル」および「そのすべての群集」がいます。

 

②についても、「エラム」と「そのすべての群集」がおり、「メシェクとトバル」および「そのすべての群集」がいます。

 

③については、③は、18節と24節と25節、および上記冒頭の、29節に出て来ます。

 

③の「穴に下る者たち」が具体的に誰であるのかについては、書かれていません。

 

さしあたり考えられるのは、『よみ』の中にある「穴」の中に入る者たちではないか、ということですが、『よみ』の中にある「穴」ではない「穴」であることも考えられます。

 

仮に、「穴に下る者たち」の「穴」が『よみ』の中にある「穴」だとすると、『よみ』の中にある「穴」の中に入る者たち、というのは、①や②の者たちなどのこと、と言うことができると思います。

 

つまり、「その墓の回りに」(22節など)いる者たちのことです。

 

③の「穴に下る者たち」については、検討すべき点があるので、もう少し考えてみようと思います。

 

その9の1、に続きます。