「よみ」について その8の2

新改訳聖書』第3版のエゼキエル書32章29節(その8の1、冒頭)2行目に、「・・・剣で刺し殺された者たち・・・」とあります。

 

『剣で刺し殺された者たち』としては、これまで述べて来たところでは、
①「エラム」と「そのすべての群集」
②「メシェクとトバル」および「そのすべての群集」
がいます。

 

「あなたは、・・・『剣で刺し殺された者たち』とともに横たわる」(28節)の『剣で刺し殺された者たち』というのが、①と②のことだとすると、「あなた」は①と②とともに横たわる、ということになります。

 

「あなた」というのは、「エジプトの群集」のことと考えられます。

 

そして、①と②は、これまで述べて来たように、「その墓の回りに」います。

 

32章28節(その7の1、冒頭)の『剣で刺し殺された者たち』というのが、①と②のことと考えた場合、「あなた」がどこに「横たわる」のか、と言うと、「その墓の回りに」、ということになります。

 

このように考えた場合、29節冒頭の「そこには」というのは、「その墓の回りに」は、のことになります。

 

その場合、29節1行目からは、「その墓の回りには、エドとその王たち、そのすべての族長たちがいる。・・・」となります。

 

「そこには」というのは、29節の場合、「その8の1」の前半で、「あなた」が「横たわる」(28節)ところには、のことと考えることもできます、と述べました。

 

しかし、結局それは、以上述べて来たように考えた場合、24節および26節の場合とあまり変わらない、ということになります。

 

つまり、「そこには」というのは、24節、および26節と同じように、「穴の奥のほう」には、のことか、あるいは、「その墓の回りに」は、のことと考えることができる、ということです。

 

24節、および26節の「そこには」というのが、「穴の奥のほう」には、のことか、あるいは、「その墓の回りに」は、のことと考えられるのと同じように、29節の「そこには」も、そのように考えられる、ということです。

 

検討すべき点として残るものとして、32章28節(その7の1、冒頭)の『剣で刺し殺された者たち』というのを、①と②のことと考えてよいのか、というのがあります。

 

18節からの文脈を考えると、よいのではないかと思いますが、いかがでしょうか。

 

その8の3、に続きます。