「よみ」について その4の3

「彼らの恐怖が生ける者の地にあったから」(エゼキエル書2章25節3行目から)、「その寝床(ねどこ)は刺し殺された者たちの間に置かれ、そのすべての群集も、その墓の回りにいる。」という文脈になる(その4の2、第四段落)と思われのですが、彼らの恐怖が生ける者の地にあると、なぜ、その寝床は刺し殺された者たちの間に置かれ、そのすべての群集も、その墓の回りにいる、ということになるのでしょうか。

 

25節(その4の1、冒頭)3行目から、「彼らの恐怖が・・・あった」とあります。

 

「彼らの恐怖が生ける者の地にあった」というのは、どのように理解したらよいでしょうか。

 

「彼らの恐怖が・・・あった」ということですが、24節(その3の1、冒頭)2行目から、「・・・彼らはみな、・・・生ける者の地で恐怖を巻き起こした者たちである。」とあります。


「恐怖を巻き起こした・・・」とあるので、「彼ら」が恐怖を与えた、と言うことができると思います。

 

「彼ら」が恐怖を感じたのではない、ということです。

 

「彼ら」、すなわち「エラム」と「そのすべての群集」は、何らかの意味で、恐怖を与えるような存在になっていた、ということが想像されます。

 

「彼ら」、すなわち「エラム」と「そのすべての群集」は、恐怖を与えるような行為をした、ということが想像されます。例えば、剣で刺し殺す、というような行為です。

 

「彼ら」、すなわち「エラム」と「そのすべての群集」は、剣で刺し『殺した』ので、「彼ら」も剣で刺し『殺された』者となったのではないか、と思われますが、いかがでしょうか。

 

つまり、「復讐」です。「彼ら」が剣で刺し『殺した』ことに対する「復讐」です。その「復讐」として、「彼ら」も剣で刺し『殺された』者となった、ということです。

 

ちなみに、25節(その4の1、冒頭)3行目の「・・・剣で刺し殺された者・・・」というのは、24節(その3の1、冒頭)2行目の「・・・刺し殺された者、剣に倒れた者・・・」に当たるのではないか、と思われます。

 

「よみ」について その1の3、の前半で、わたしは、
***
・・・
つまり、
①「刺し殺された者、剣に倒れた者たち」(22節)
②「剣で刺し殺された者」たち(21節)
とする、ということです。

 

そうすると、①というのは、②のことではないか、と思われます。
・・・
***
と述べました。

 

②の「剣で刺し殺された者」というのは、①の「刺し殺された者、剣に倒れた者」に当たるのではないか、と思われます。

 

しかし、「刺し殺された者」は、あくまでも『刺し殺された』者であって、例えば、『槍』などで『刺し殺された』者のことかもしれません。

 

『剣』で刺し殺された者も、『槍』などで刺し殺された者も、『刺し殺された』者、と言うことができると思います。

 

その4の4、に続きます。