「地下の国」について その2

新改訳聖書』第3版のエゼキエル書32章18節と19節に、次のように書かれています。
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18節
  「人の子よ。エジプトの群集のために嘆け。
  その民と強国の民の娘たちとを、
  穴に下る者たちとともに地下の国に下らせよ。
19節
  『あなたはだれよりもすぐれているのか。
  下って行(い)って、
  割礼を受けていない者たちとともに横たわれ。』
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18節2行目から、「・・・その民と強国の民の娘たちとを、穴に下る者たちとともに地下の国に下らせよ。」とあります。

 

「その民と強国の民の娘たち」は「地下の国」に下ることになる、と言うことができます。

 

そして、「その民と強国の民の娘たち」というのは、18節1行目の「・・・エジプトの群集・・・」のことと思われます。

 

エゼキエル書31章14節に、次のように書かれています。
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31章14節
このことは、水のほとりのどんな木も、そのたけが高くならないためであり、そのこずえが*雲の中にそびえないようにするためであり、すべて、水に潤う木が高ぶってそびえ立たないためである。これらはみな、死ぬべき人間と、穴に下る者たちとともに、地下の国、死に渡された。

 

* 七十人訳による
ヘ 「茂みの間に」

 

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4行目から、「・・・これらはみな、死ぬべき人間と、穴に下る者たちとともに、地下の国、死に渡された。」とあります。

 

「これら」というのは、3行目の「・・・すべて、水に潤う木・・・」のことと考えられます。

 

仮に、「これら」というのが「すべて、水に潤う木」のことだとすると、上記14節4行目からは、「・・・すべて、水に潤う木はみな、死ぬべき人間と、穴に下る者たちとともに、地下の国、死に渡された。」となります。

 

この中の「地下の国、死」というのは、「地下の国」を「死」と言い換えたものではないかと思われますが、いかがでしょうか。

 

その3、に続きます。