「よみ」について その1の2

新改訳聖書』第3版のエゼキエル書32章22節に、次のように書かれています。
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32章22節
その墓の回りには、アッシリヤとその全集団がいる。みな、刺し殺された者、剣に倒れた者たちである。
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「その墓」というのは、「勇敢な勇士たち」(21節)の墓のことと思われます。

 

「その墓」が「勇敢な勇士たち」の墓だとすると、「その墓」は、『よみの中』にある、ということになります。

 

21節(その1の1、前半)に、「勇敢な勇士たちは、・・・『よみの中』から語りかける。・・・」とあるからです。

 

仮に「その墓」が、「勇敢な勇士たち」と「その国を助けた者たち」(21節)の墓だとしても、「その墓」は『よみの中』にある、ということになります。

 

21節に、「勇敢な勇士たちは、『その国を助けた者たちとともに』、『よみの中』から語りかける。・・・」とあるからです。

 

そのように理解した場合、「その墓の回りには」(22節)というのは、『よみ』の中にある「勇敢な勇士たちの墓の回りには」、か、もしくは、「勇敢な勇士たちとその国を助けた者たちの墓の回りには」、ということになります。

 

「その墓」が、21節の「・・・剣で刺し殺された者、割礼を受けていない者たち・・・」の墓である可能性は低いと思います。むしろ、これらの者たちは、「墓の回り」にいると思われます。

 

21節(その1の1、前半)に、「・・・剣で刺し殺された者、割礼を受けていない者たち『とともに横たわれ』」、とあるので、これらの者たちは『横たわっている』、と考えられるからです。

 

つまり、「墓の回り」で『横たわっている』、ということです。

 

「その墓」を「勇敢な勇士たち」と「その国を助けた者たち」(21節)の墓と考えても、内容は、「勇敢な勇士たちの墓」の場合とあまり変わらないと思われるので、「その墓の回りには」、というのは、「勇敢な勇士たちの墓の回りには」、ということであるものとして話を進めます。

 

内容が変わってくるような場合は、それを踏まえて、再度、考えます。

 

そうすると、22節1行目は、「勇敢な勇士たちの墓の回りには、アッシリヤとその全集団がいる。・・・」、となります。

 

22節1行目から、「・・・みな、刺し殺された者、剣に倒れた者たちである・・・」、とあります。

 

つまり、「アッシリヤとその全集団」は、「勇敢な勇士たちの墓の回りに」おり、「刺し殺された者、剣に倒れた者たちである」、ということです。

 

その1の3、に続きます。