ダニエル書7章について その9

新改訳聖書』第3版のダニエル書7章21節と22節に、次のように書かれています。
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21節
私が見ていると、その角は、聖徒たちに戦いをいどんで、彼らに打ち勝った。
22節
しかし、それは年を経た方が来られるまでのことであって、いと高き方の聖徒たちのために、さばきが行われ、聖徒たちが国を受け継ぐ時が来た。
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21節の「・・・その角(つの)・・・」というのは、20節の「その頭には十本の角(つの)があり、もう一本の角が出て来て、・・・」の「もう一本の角(つの)」のこと、です。

 

21節から22節にかけて、「(21節)私が見ていると、その角(つの)は、聖徒たちに戦いをいどんで、彼らに打ち勝った。(22節)しかし、それは年を経た方が来られるまでのことであって、・・・」とあります。

 

「その角(つの)」は、「聖徒たちに戦いをいどんで、彼らに打ち勝った」が、「それは年を経た方が来られるまでのことであっ」た、とあります。

 

つまり、「その角(つの)」は「年を経た方が来られるまで」存在している、ということになります。

 

回復訳聖書によると、「その角(つの)」は「ローマ帝国」から立つ、ということになります。「第四の獣はローマ帝国・・・を表徴します。」とあるからです。「王国」について その2(2021-02-09)、のコメントをご参照ください。

 

「その角(つの)」は「第四の獣」から出て来た(ダニエル7:20)のであり、したがって、「ローマ帝国」から立つ、ということになります。

 

ローマ帝国」から立つ王が、「聖徒たちに戦いをいどんで、彼らに打ち勝った」、ということになります。

 

歴史上、「ローマ帝国」から立った王が、「聖徒たちに戦いをいどんで、彼らに打ち勝った」、ということはあるのでしょうか。

 

そしてそれは、「年を経た方が来られるまで」続く、と考えられるのですが、「ローマ帝国」がある間に、「年を経た方が来られ」た、ということはあったのでしょうか。

 

説明できる方はいらっしゃるでしょうか。