ダニエル書7章について その10

新改訳聖書』第3版のダニエル書7章23節と24節に、次のように書かれています。
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23節
 彼はこう言った。
 『第四の獣は地に起こる第四の国。
 これは、ほかのすべての国と異なり、
 全土を食い尽くし、
 これを踏みつけ、かみ砕く。
24節
 十本の角は、この国から立つ十人の王。
 彼らのあとに、もうひとりの王が立つ。
 彼は先の者たちと異なり、
 三人の王を打ち倒す。
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回復訳聖書によると、「第四の獣はローマ帝国・・・を表徴します」、ということです。「王国」について その2(2021-02-09)、のときのコメントをご参照ください。

 

もしも「第四の獣」が「ローマ帝国」だとすると、「十人の王」は、「ローマ帝国」から立つ、ということになります。

 

また、「もうひとりの王」がその「十人の王」のあとに、「ローマ帝国」から立つ、ということになります。

 

そしてこの「もうひとりの王」は、「十人の王」のうち「三人の王を打ち倒す」、ということになります。

 

歴史上、ローマ帝国から「十人の王」が立ち、そのあとに「もうひとりの王」が立って、その王が「十人の王」のうち「三人の王を打ち倒」した、という事実はあったのでしょうか。

 

その事実が確認できない限り、回復訳聖書の理解は間違っている、と言うことができると思います。

 

その11、に続きます。