ダニエル書7章について その6

新改訳聖書』第3版のダニエル書7章11節と12節に、次のように書かれています。
***
11節
私は、あの角が語る大きなことばの声がするので、見ていると、そのとき、その獣は殺され、からだはそこなわれて、燃える火に投げ込まれるのを見た。
12節
残りの獣は、主権を奪われたが、いのちはその時と季節まで延ばされた。
***

 

11節1行目の「・・・あの角・・・」というのは、8節の「・・・もう一本の小さな角・・・」のこと、と言うことができます。

 

また、11節2行目の「・・・その獣・・・」というのは、「第四の獣」のこと、と言うことができると思います。

 

「第四の獣」を、回復訳聖書が言うように、「ローマ帝国」と考えると、「その獣は殺され・・・た」というのは、ローマ帝国が滅んだ、というようなことを意味する、と思われます。

 

「第四の獣」が「ローマ帝国」だとすると、11節2行目からの、「その獣は・・・からだはそこなわれて、燃える火に投げ込まれ・・・た」というのは、どのように理解したらよいでしょうか。

 

また、12節1行目に、「残りの獣・・・」とあります。これは、「第四の獣」が殺されたあとに残った獣のこと、と考えられます。

 

つまり、第一の獣と第二の獣と第三の獣のこと、と考えられます。

 

「第四の獣」が殺されたあとに、第一の獣と第二の獣と第三の獣は「残っている」、ということになります。

 

「・・・回復訳聖書によると、ダニエル書の第一の獣はバビロンとその王ネブカデネザルを表徴します。第二の獣はメド・ペルシャを表徴します。第三の獣はギリシャとその王アレキサンダー大王を表徴します。
第四の獣はローマ帝国、特にローマ帝国最後のカイザルである反キリストを表徴します。」(2021-02-09「王国」について その2、のコメント)とのことです。

 

そうすると、ローマ帝国が「殺された」あとに、バビロンとメド・ペルシャギリシャは、「主権を奪われたが、いのちはその時と季節まで延ばされた」、ということになります。

 

これは、どのように理解したらよいでしょうか。説明できる方はいらっしゃるでしょうか。