ダニエル書7章について その11

新改訳聖書』第3版のダニエル書7章19節から22節までに、次のように書かれています。
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19節
それから私は、第四の獣について確かめたいと思った。それは、ほかのすべての獣と異なっていて、非常に恐ろしく、きばは鉄、爪は青銅であって、食らって、かみ砕いて、その残りを足で踏みつけた。
20節
その頭には十本の角があり、もう一本の角が出て来て、そのために三本の角が倒れた。その角には目があり、大きなことを語る口があった。その角はほかの角よりも大きく見えた。
21節
私が見ていると、その角は、聖徒たちに戦いをいどんで、彼らに打ち勝った。
22節
しかし、それは年を経た方が来られるまでのことであって、いと高き方の聖徒たちのために、さばきが行われ、聖徒たちが国を受け継ぐ時が来た。
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21節に、「・・・その角は、聖徒たちに戦いをいどんで、彼らに打ち勝った。」とあります。

 

「その角」というのは、20節の「・・・もう一本の角・・・」のこと、と言うことができます。そしてこれは、24節の「もうひとりの王」に当たる、と言うことができます。

 

回復訳聖書によると、「第四の獣はローマ帝国・・・を表徴します」、ということです。「王国」について その2(2021-02-09)、のときのコメントをご参照ください。

 

もしも「第四の獣」が「ローマ帝国」だとすると、「もうひとりの王」は、「ローマ帝国」から立つ、ということになります。ダニエル書7章23節と24節(その10、前半)を、ご参照ください。

 

21節の「その角」というのは、20節の「・・・もう一本の角・・・」のことであり、24節の「もうひとりの王」に当たる、と言うことができます。

 

したがって、「その角は、聖徒たちに戦いをいどんで、彼らに打ち勝った」(21節)、というのは、回復訳聖書によると、ローマ帝国」から立つ「もうひとりの王」が「聖徒たちに戦いをいどんで、彼らに打ち勝った」、ということになります。

 

歴史上、ローマ帝国から立った王が、「聖徒たちに戦いをいどんで、彼らに打ち勝った」、という事実はあったのでしょうか。

 

その12、に続きます。