ダニエル書7章について その12

新改訳聖書』第3版のダニエル書7章22節(その11、前半)に、「しかし、それは年を経た方が来られるまでのことであって、いと高き方の聖徒たちのために、さばきが行われ、聖徒たちが国を受け継ぐ時が来た。」とあります。

 

「しかし、それは・・・」の「それ」というのは、「その角は、聖徒たちに戦いをいどんで、彼らに打ち勝った」(21節)のこと、と言うことができます。

 

「その角」が「聖徒たちに戦いをいどんで、彼らに打ち勝」つことは、「年を経た方が来られるまでのことであ」る、ということになります。

 

言い換えると、「年を経た方が来られるまで」、「その角は、聖徒たちに戦いをいどんで、彼らに打ち勝」つ、ということです。

 

「年を経た方」というのは、どなたでしょうか。

 

わたしは、現時点では、それは「神である主」ではないか、と考えています。

 

例えば、ヨハネの黙示録4章8節に、次のように書かれています。
***
4章8節
この四つの生き物には、それぞれ六つの翼があり、その回りも内側も目で満ちていた。彼らは、昼も夜も絶え間なく叫び続けた。
 「聖なるかな聖なるかな聖なるかな。神であ
 られる主、万物の支配者、昔いまし、今いまし、
 後(のち)に来られる方。」
***

 

5行目から、「・・・昔いまし、今いまし、 後(のち)に来られる方・・・」とあります。

 

「昔いまし、今いまし、 後(のち)に来られる」、ということですから、「年を経た」、と言えるのではないでしょうか。

 

そしてこの、「昔いまし、今いまし、後(のち)に来られる方」というのは、4行目からの「・・・神であられる主・・・」のことであると考えられます。

 

その13、に続きます。