ダニエル書7章について その8

「4頭の獣とダニエル書2:32の純金の頭、銀、青銅、鉄はそれぞれマッチしています」(2021-02-16「獣」についてその1、のコメント)、ということですので、7章の「第四の獣」は2章の「鉄」の「第四の国」に当たる、と言うことができると思います。

 

「7:8」の角(つの)の話は、「第四の獣」が持っている角(つの)の話です。第一の獣と第二の獣と第三の獣は角(つの)を持っていないので、「10人の王」や「もうひとりの王」とは何の関係もありません。

 

したがって、「金の頭」と「あなたより劣るもう一つの国」と「青銅の第三の国」も、「10人の王」や「もうひとりの王」とは何の関係もありません。これらの国は、hhhhhh210さんによると、第一の獣、第二の獣、および第三の獣とマッチしているからです。

 

つまり、「角(つの)」すなわち「10人の王」や「もうひとりの王」が関係するのは「第四の獣」についてであり、また、「鉄」の「第四の国」についてである、ということです。ほかの獣や、ほかの国は関係ありません。

 

7章の「第四の獣」は2章の「鉄」の「第四の国」に当たる、ということからすると、「10人の王」や「もうひとりの王」は、2章では、「鉄」の「第四の国」から立つ、ということになります。ほかの国は関係ありません。

 

「ダニエル2:38-40の王(王国)の場合と7:8の場合は異なります」、というのは、7章の「第四の獣」から立つ「10人の王」や「もうひとりの王」と、2章の「金の頭」、「あなたより劣るもう一つの国」、「青銅の第三の国」、「第四の国」を比べたからではありませんか。

 

「10人の王」や「もうひとりの王」とは関係の無い2章38節から40節まで(「鉄」の「第四の国」は除く)の「別の国」と、7章の「第四の獣」から立つ「10人の王」や「もうひとりの王」を比べて、何か意味があるのでしょうか。

 

7章の「第四の獣」から立つ「10人の王」や「もうひとりの王」と、2章の「鉄」の「第四の国」から立つ「10人の王」や「もうひとりの王」を比べるなら、状況は同じである、と言うことができます。

 

「ダニエル2:38-40の王(王国)の場合と7:8の場合は異なります」、という発言は、比較の対象を間違えたことによる発言だと思います。言い換えると、「10人の王」や「もうひとりの王」について説明することに関しては、間違った発言だと思います。

 

いかがでしょうか。どのように思われますか。