『新改訳聖書』第3版の創世記22章15節から18節までに、次のように書かれています。
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15節
それから主の使いは、再び天からアブラハムを呼んで、
16節
仰せられた。「これは主の御(み)告げである。わたしは自分にかけて誓う。あなたが、このことをなし、あなたの子、あなたのひとり子を惜しまなかったから、
17節
わたしは確かにあなたを大いに祝福し、あなたの子孫を、空の星、海辺の砂のように数多く増し加えよう。そしてあなたの子孫は、敵の門を勝ち取るであろう。
18節
あなたの子孫によって、地のすべての国々は祝福を受けるようになる。あなたがわたしの声に聞き従ったからである。」
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17節に、「わたしは確かにあなたを大いに祝福し、あなたの子孫を、空の星、海辺の砂のように数多く増し加えよう。・・・」とあり、18節に、「あなたの子孫によって、地のすべての国々は祝福を受けるようになる。・・・」とあります。
どちらの節にも、「あなたの子孫」という言葉があります。
「あなた」とは誰でしょうか。
16節に、「・・・これは主の御(み)告げである。わたしは自分にかけて誓う。あなたが、このことをなし、あなたの子、あなたのひとり子を惜しまなかったから、」とあります。
また、15節から16節にかけて、「それから主の使いは、再び天からアブラハムを呼んで、(16節)仰せられた。・・・」とあります。
主の使いは「アブラハムを呼んで」(15節)、「これは主の御(み)告げである。・・・」(16節)と仰せられた、となります。16節1行目からの「・・・わたしは自分にかけて誓う。・・・」以下が、主の告げられたことになります。
主の使いは、アブラハムに対して、仰せられた、主は「あなたが、このことをなし、あなたの子、あなたのひとり子を惜しまなかったから、・・・」(16節)と告げておられる、と。と言うことができると思います。
そうすると、この場合「あなた」というのは、「アブラハム」である、ということになると思います。
また、16節2行目から、「・・・あなたが、このことをなし、あなたの子、あなたのひとり子を惜しまなかったから、」とあります。これは、22章1節から13節までに書かれていることの流れの中で告げられているみことばです。その流れで言うと、「あなたのひとり子」というのは、「イサク」のことである、ということが分かると思います。
「あなたのひとり子」が「イサク」であるなら、「あなた」は「アブラハム」である、ということが分かります。ここからも、「あなた」は「アブラハム」である、と言うことができると思います。
その2、に続きます。