「子孫」について その3

アブラハムに「子ども」、すなわち「イサク」が生まれたので、創世記22章17節の「わたしは・・・あなたの子孫を、空の星、海辺の砂のように数多く増し加えよう・・・」というみことばと、18節の「あなたの子孫によって、地のすべての国々は祝福を受けるようになる・・・」というみことばは、『無効にならない』、と言うことができると思います。

 

もしイサクが生まれていなかったら、上記のみことばは、『無効になる』、ということになります。アブラハムの子孫は途絶えるからです。アブラハムの子孫が途絶えたら、「あなたの子孫」すなわち「アブラハムの子孫」はいなくなります。

 

「イシュマエル」はアブラハムの子どもですが、「跡取りになる」「子ども」ではなく、イシュマエルから出る者は「子孫と呼ばれる」ことはない、と言えるので、上記のみことばとは関係が無い、ということになると思います。

 

「その2」で述べたように、イシュマエルから出る者は「あなたの子孫と呼ばれる」ことはない、と言うことができると思います。「イサクから出る者があなたの子孫と呼ばれる」(ローマ9:7)からです。

 

また、もしイサクが子を生む前に死んでいたら、上記のみことばは、『無効になる』、ということになります。イサクに子孫はいなくなり、したがって、アブラハムの子孫は途絶えるからです。

 

新改訳聖書』第3版のへブル人への手紙11章17節に、次のように書かれています。
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11章17節
信仰によって、アブラハムは、試みられたときイサクをささげました。彼は約束を与えられていましたが、自分のただひとりの子をささげたのです。
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1行目から、「・・・アブラハムは、試みられたときイサクをささげました。・・・」とあります。このときのことは、創世記22章1節から13節までに書かれています。

 

その22章10節に、「アブラハムは手を伸ばし、刀を取って自分の子をほふろうとした。」とあります。このときアブラハムが「自分の子」すなわち「イサク」をほふっていたら、アブラハムの子孫はそこで途絶えることになります。このときイサクはまだ子を生んでいなかったからです。

 

その4、に続きます。