「聖徒」について その1

新改訳聖書』第3版の詩篇16篇10節に、次のように書かれています。
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16篇10節
まことに、あなたは、私のたましいを
*よみに捨ておかず、
あなたの聖徒に墓の穴をお見せにはなりません。

 

* →詩六・五*

 

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最後の行に、「あなたの聖徒・・・」とあります。この「あなたの聖徒」というのは、誰のことでしょうか。

 

新改訳聖書』第3版の使徒の働き2章25節から28節までに、二重カギ(『』)ではさまれた部分があります。その25節に、脚注があり、詩篇16篇8節から11節までが参照箇所として挙げられています。

 

使徒の働き2章25節から28節までの、二重カギ(『』)ではさまれた部分と、詩篇16篇8節から11節までの記述とは、よく似ています。よく似ていますが、微妙に違うところもあります。

 

上で引用した詩篇16篇10節が、その参照箇所、すなわち、使徒の働き2章25節の脚注にある参照箇所の中にあります。そしてこの、16篇10節に対応する節は、使徒の働きでは、2章27節になります。

 

使徒の働き2章27節は、次のようになっています。
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2章27節
 あなたは私のたましいをハデスに捨てて置かず、
 あなたの聖者が朽ち果てるのを
 *お許しにならないからである。

 

* 直訳「与える」

 

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詩篇16篇10節の「あなたの聖徒」に当たるものは、使徒働きでは、「あなたの聖者」となっています。

 

「あなたの聖者」というのは、誰のことでしょうか。

 

その2、に続きます。