「神殿」について その19

新改訳聖書』第3版のエゼキエル書37章13節と14節(いずれも、その18前半)に、次のように書かれています。
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13節
わたしの民よ。わたしがあなたがたの墓を開き、あなたがたを墓から引き上げるとき、あなたがたは、わたしがあることを知ろう。
14節
わたしがまた、わたしの霊をあなたがたのうちに入れると、あなたがたは生き返る。わたしは、あなたがたをあなたがたの地に住みつかせる。このとき、あなたがたは、であるわたしがこれを語り、これを成し遂げたことを知ろう。―の御(み)告げ―」
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14節2行目から、「・・・わたしは、あなたがたをあなたがたの地に住みつかせる。・・・」とあります。

 

「あなたがた」というのは、13節の「わたしの民よ。・・・」の「わたしの民」のこと、と言うことができます。

 

そうすると、「あなたがたの地」(14節)というのは、「わたしの民の地」のこと、となります。

 

エゼキエル書37章12節(その18冒頭)に、「わたしはあなたがたの墓を開き、あなたがたをその墓から引き上げて、イスラエルの地に連れて行(い)く。」とあります。

 

「わたしは・・・あなたがたを・・・『イスラエルの地』に連れて行(い)」(12節)って、「あなたがたを『あなたがたの地』に住みつかせる」(14節)、という文脈になります。

 

『あなたがたの地』(14節)というのは、『イスラエルの地』のことではないでしょうか。

 

そうであるとすると、「わたしは、あなたがたを『あなたがたの地』に住みつかせる」(14節)は、「わたしは、あなたがたを『イスラエルの地』に住みつかせる」、となります。

 

エゼキエル書37章25節に、次のように書かれています。
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25節
彼らは、わたしがわたしのしもべヤコブに与えた国、あなたがたの先祖が住んだ国に住むようになる。そこには彼らとその子らとその子孫たちとがとこしえに住み、わたしのしもべダビデが永遠に彼らの君主となる。
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1行目から、「彼らは、わたしがわたしのしもべヤコブに与えた国、あなたがたの先祖が住んだ国に住むようになる。・・・」とあります。

 

「彼ら」というのは、21節(その18中ほど)2行目の「イスラエル人」のこと、と言うことができます。

 

「わたしがわたしのしもべヤコブに与えた国、あなたがたの先祖が住んだ国」は、どこにあると考えられるでしょうか。

 

イスラエル人の地』または『イスラエルの地』ではないでしょうか。

 

それ以外は考えられないと思います。

 

『カナンの地』がありますが、『イスラエル人の地』または『イスラエルの地』は『カナンの地』にある、と言うことができます。

 

つまり、「わたしは、あなたがたをあなたがたの地に住みつかせる」(上記冒頭14節)というのは、「彼らは、わたしがわたしのしもべヤコブに与えた国、あなたがたの先祖が住んだ国に住むようになる」(上記25節)ということと、『同じこと』を言っているのではないか、ということです。

 

その20、に続きます。