『新改訳聖書』第3版のエゼキエル書37章12節(その17後半)に、次のように書かれています。
***
12節
それゆえ、預言して彼らに言え。神である主はこう仰せられる。わたしの民よ。見よ。わたしはあなたがたの墓を開き、あなたがたをその墓から引き上げて、イスラエルの地に連れて行(い)く。
***
2行目から、「・・・見よ。わたしはあなたがたの墓を開き、あなたがたをその墓から引き上げて、イスラエルの地に連れて行(い)く。」とあります。
「わたしの民よ」(2行目)ということばから、「あなたがた」というのは「わたしの民」のこと、と言うことができます。
「イスラエルの地に連れて行(い)く」ということばから、「あなたがたの墓」は『イスラエルの地以外の地』にある、と言うことができます。
エゼキエル書37章13節と14節に、次のように書かれています。
***
13節
わたしの民よ。わたしがあなたがたの墓を開き、あなたがたを墓から引き上げるとき、あなたがたは、わたしが主であることを知ろう。
14節
わたしがまた、わたしの霊をあなたがたのうちに入れると、あなたがたは生き返る。わたしは、あなたがたをあなたがたの地に住みつかせる。このとき、あなたがたは、主であるわたしがこれを語り、これを成し遂げたことを知ろう。―主の御(み)告げ―」
***
14節2行目に、「あなたがたは生き返る。・・・」とあります。
「あなたがた」すなわち「わたしの民」は「生き返る」、ということが分かります。
エゼキエル書37章21節(その8冒頭)に、次のように書かれています。
***
21節
彼らに言え。神である主はこう仰せられる。見よ。わたしは、イスラエル人を、その行(い)っていた諸国の民の間から連れ出し、彼らを四方から集め、彼らの地に連れて行(い)く。
***
1行目から、「・・・わたしは、イスラエル人を・・・彼らの地に連れて行(い)く。」とあります。
「彼らの地」というのは、「彼ら」というのが「イスラエル人」(2行目)のことと言えるので、「イスラエル人の地」のこと、となります。
1行目からの引用は、「・・・わたしは、イスラエル人を・・・『イスラエル人の地』に連れて行(い)く。」となります。
上記冒頭12節2行目から、「わたしは・・・あなたがたを・・・イスラエルの地に連れて行(い)く。」とあります。
「あなたがた」というのは、「わたしの民」(12節)のことです。
そうすると、「わたしは・・・『わたしの民』を・・・イスラエルの地に連れて行(い)く。」となります。
21節1行目からの引用「・・・わたしは、イスラエル人を・・・イスラエル人の地に連れて行(い)く。」と、非常によく似ています。
そして、「あなたがたの墓」(12節)は、上で見たように、『イスラエルの地以外の地』にある、と言うことができます。
21節には、「わたしは、イスラエル人を、『その行(い)っていた諸国』の民の間から連れ出し、・・・彼らの地に連れて行(い)く。」とあります。
『その行(い)っていた諸国』というのは、『イスラエルの地以外の地』にある、と言うことができます。
つまり、「イスラエルの地に連れて行(い)く」(上記冒頭12節)と、「彼らの地(すなわち、イスラエル人の地)に連れて行(い)く」(上記中ほど21節)とが非常によく似ているので、これらの節に書かれていることは、『同じとき』のことではないか、という考えが浮かびます。
その19、に続きます。