「神殿」について その2

新改訳聖書』第3版のエペソ人への手紙2章20節から22節までに、次のように書かれています。
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20節
あなたがたは使徒預言者という土台の上に建てられており、キリスト・イエスご自身がその礎石です。
21節
この方にあって、組み合わされた建物の全体が成長し、主にある聖なる宮となるのであり、
22節
このキリストにあって、あなたがたもともに建てられ、御霊(みたま)によって神の御(み)住まいとなるのです。
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21節に、「この方にあって、組み合わされた建物の全体が成長し、主にある聖なる宮となるのであり、」とあります。

 

「この方」というのは、20節の、「・・・キリスト・イエス・・・」のことです。

 

21節1行目から、「・・・主にある聖なる『宮』となる・・・」とあります。

 

列王記 第一8章19節から21節までに、次のように書かれています。
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19節
しかし、あなたがその宮を建ててはならない。あなたの腰から出るあなたの子どもが、わたしの名のために宮を建てる。』
20節
は、お告げになった約束を果たされたので、私は父ダビデに代わって立ち、の約束どおりイスラエル王座に着いた。そして、イスラエルの神、の名のために、この宮を建て、
21節
の契約が納められている箱のために、そこに一つの場所を設けた。その契約は、主が、私たちの先祖をエジプトの地から連れ出されたときに、彼らと結ばれたものである。」
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19節の「あなた」というのは、17節と18節の「・・・私の父ダビデ・・・」のことです。

 

「私」というのは、12節の、「・・・ソロモン・・・」のことです。

 

19節から21節までの言葉は、ソロモンの言葉で、ソロモンが言っていることです。

 

19節では、「あなた(すなわち、ダビデ)がその『宮』を建ててはならない」、ということが言われています。

 

ダビデではなく、ソロモンが『宮』を建てる、ということです。

 

19節の最後に、「』(二重カギ)」があります。

 

この二重カギに対応するカギが、18節にあります。

 

列王記 第一8章18節は、次のようになっています。
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18節
ところが、は、私の父ダビデにこう仰せられた。『あなたは、わたしの名のために宮を建てることを心がけていたために、あなたはよくやった。あなたは確かに、そう心がけていた。
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1行目に、「『(二重カギ)」があります。

 

『 』の中は、ダビデに仰せられたことです。

 

18節の「あなた」というのも、「ダビデ」のことです。

 

19節ではまた、「あなた(すなわち、ダビデ)の腰から出るあなたの子ども(すなわち、ソロモン)が、わたしの名のために『宮』を建てる」、ということが言われています。

 

ソロモンが建てたのは、『神殿』です。列王記 第一6章と7章をご参照ください。特に6章2節で、そのことが分かると思います。

 

つまり、『宮』というのは『神殿』のことである、ということです。

 

その3、に続きます。