「律法」について その9

律法の書に書かれている『すべてのこと』を「堅く守って、実行」(ガラテヤ3:10、その1冒頭)するのは、不可能なことのように思えるのですが、「この律法の書を、あなたの口から離さず、昼も夜もそれを口ずさ」(ヨシュア1:8、「律法」について その8⦅2022-01-10⦆冒頭)むならば、あるいは、可能なのかもしれません。

 

ローマ人への手紙8章7節に、次のように書かれています。
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7節
というのは、肉の思いは神に対して反抗するものだからです。それは神の律法に服従しません。いや、服従できないのです。
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2行目から、「・・・それは神の律法に服従しません。いや、服従できないのです。」とあります。

 

「それ」というのは、「肉の思い」のことです。

 

「肉の思い」については、「肉」について その2(2022-01-29)等をご参照ください。

 

2行目からは、「・・・『肉の思い』は神の律法に服従しません。いや、服従できないのです。」となります。

 

「肉の思い」が「神の律法」に「服従できない」ということは、「肉の思い」は神の律法に反抗する、ということを意味すると思います。

 

つまり、「肉の思い」を持つ者は、神の律法を守ることができない、ということです。

 

神の律法を守ることができない、ということになると、それは神の律法に違反するということになり、罪を犯す、ということになります。

 

『肉にある者』(ローマ8:8、「肉」について その1⦅2022-01-22⦆冒頭、及び「その7」⦅2022-02-04⦆冒頭)は『肉の思い』を持つ、と言うことができると思います。

 

そうすると、律法の書に書かれている『すべてのこと』を「堅く守って、実行」(ガラテヤ3:10、「その1」⦅2021-10-02⦆冒頭)するのは、「この律法の書を、あなたの口から離さず、昼も夜もそれを口ずさ」(ヨシュア1:8、「その8」⦅2022-01-10⦆冒頭)むならば、あるいは、可能なのかもしれませんが、人が『肉にある者』である限り、神の律法を守ることはできない、ということになります。

 

その10、に続きます。