「暴虐」について その15

そして、『新改訳聖書』第3版のエゼキエル書7章23節と24節に、次のように書かれています。
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23節
鎖を作れ。この国は*虐殺に満ち、この町は暴虐に満ちているからだ。

 

* 直訳「血のさばき」

 

24節
わたしは異邦の民の中で最も悪い者どもを来させて、彼らの家々を占領させ、有力者たちの高ぶりをくじき、彼らの聖所を汚(けが)させよう。
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24節1行目からの、「彼らの家々」の「彼ら」というのは、「そのすべての群集」(7章12節、13節、14節)のことか、あるいは、7章16節の、「それをのがれた者」のことではないかと思われます。

 

「それ」というのは、7章15節の、「疫病」と「ききん」のこと、と言うことができると思います。

 

「わたしは異邦の民の中で最も悪い者どもを来させて、彼らの家々を占領させ・・・よう」(24節)は、「わたしは異邦の民の中で最も悪い者どもを来させて、『そのすべての群集』の家々を占領させ・・・よう」か、あるいは、「わたしは異邦の民の中で最も悪い者どもを来させて、『それ(すなわち、疫病とききん)をのがれた者』の家々を占領させ・・・よう」、となります。

 

『疫病』がある間は、『町の中』には入れないと思われるので、「彼らの家々」が占領されるのは、その群集が、疫病とききんから『のがれたあと』のことではないかと思われます。

 

「わたしは異邦の民の中で最も悪い者どもを来させて、彼らの家々を占領させ」(24節)る、というのも、「憤って事を行う」(8章18節、その13冒頭)、の一つではないかと思います。

 

また、24節2行目の、「・・・彼らの聖所」の「彼ら」というのは、「そのすべての群集」(7章12節、13節、14節)のことか、あるいは、「有力者たち」のことではないかと思われます。

 

「わたしは異邦の民の中で最も悪い者どもを来させて、・・・彼らの聖所を汚(けが)させよう」(24節)は、「わたしは異邦の民の中で最も悪い者どもを来させて、・・・『そのすべての群集』の聖所を汚(けが)させよう」か、あるいは、「わたしは異邦の民の中で最も悪い者どもを来させて、・・・『有力者たち』の聖所を汚(けが)させよう」、となります。

 

どちらかと言うと、「彼ら」というのは、『有力者たち』のほうではないかと思いますが、いかがでしょうか。

 

その、「わたしは異邦の民の中で最も悪い者どもを来させて、・・・彼らの聖所を汚(けが)させ」(24節)る、というのも、「憤って事を行う」(8章18節、その13冒頭)、の一つではないかと思います。

 

以上、エゼキエル書8章18節(その13、冒頭)の、「憤って事を行う」について述べました。

 

どのように思われるでしょうか。