「暴虐」について その6

新改訳聖書』第3版のエレミヤ書6章6節から8節までに、次のように書かれています。
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6節
  まことに、万軍のはこう仰せられる。
  「木を切って、エルサレムに対して塁を築け。
  これは罰せられる町。
  その中には、しいたげだけがある。
7節
  井戸が水をわき出させるように、
  エルサレムは自分の悪をわき出させた。
  暴虐と暴行が、その中で聞こえる。
  わたしの前には、いつも病と打ち傷がある。
8節
  エルサレムよ。戒めを受けよ。
  さもないと、わたしの心はおまえから離れ、
  おまえを住む人もない荒れ果てた地とする。」
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6節2行目から、「木を切って、エルサレムに対して塁を築け。これは罰せられる町。その中には、しいたげだけがある。」とあります。

 

「その中には」というのは、「エルサレムの中には」のこと、と言うことができます。

 

また、7節下から2行目に、「暴虐と暴行が、その中で聞こえる。」とあります。

 

「その中で」というのは、同様に、「エルサレムの中で」のこと、と言うことができます。

 

そうすると、7節3行目からは、「暴虐と暴行が、『エルサレムの中で』聞こえる。」となります。

 

エルサレムの中に、「暴虐」と「暴行」がある、ということが分かります。

 

エレミヤ書20章8節(その3、その5)にも、「暴虐」と「暴行」のことが書かれています。そして、「暴虐」について その5、で述べたように、それは『エルサレム』でのこと、と言うことができると思います。

 

エレミヤ書6章7節(上記)、および20章8節(その3、その5)などの記述より、『エルサレム』には、「暴虐」と「暴行」がある、と言うことができると思います。