「奉納地」について その7

新改訳聖書』第3版のエゼキエル書48章22節に、次のように書かれています。
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22節
君主の所有する地区の中にあるレビ人(びと)の所有地と、町の所有地を除いて、ユダの地域とベニヤミンの地域との間にある部分は、君主のものである。
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1行目から、「君主の所有する地区の中にあるレビ人(びと)の所有地と、町の所有地を除いて、・・・」とあります。

 

「町の所有地」は分かりやすいと思います。48章20節(その3、前半)2行目の「・・・町の所有地・・・」のことです。

 

「レビ人(びと)の所有地」というのは、この場合、48章12節の「レビの部族の地域」や、13節の「レビの部族の分」のことではなく、①「祭司たちへの聖なる奉納地」(48章10節)と②「レビの部族の地域」、または「レビの部族の分」を合わせたもの、すなわち、『聖なる奉納地』のこと、と言うことができると思います。

 

「祭司たち」は「レビ人(びと)」なので、そのように合わせたものであっても、「レビ人(びと)の所有地」、と言うことができると思います。

 

1行目からの、「君主の所有する地区の中にあるレビ人(びと)の所有地と、町の所有地を除いて、・・・」というのは、つまり、「『聖なる奉納地』と、町の所有地を除いて、・・・」ということになります。

 

それはつまり、「二万五千キュビト四方」の『奉納地』を除いて、ということになります。

 

『君主のものである』部分は、「二万五千キュビト四方」の『奉納地』の両側にあり、「ユダの地域とベニヤミンの地域との間にある」(48章22節、上記冒頭)、と言うことができると思います。

 

奉納地についてまとめると、次のようになります。

 

まず、『あなたがたのささげる奉納地』(48章8節、その1冒頭「2021-11-16」)というのがあります。

 

これは、「ユダの地域に接して」(同)います。「ユダの地域」の南側に、『あなたがたのささげる奉納地』の北側が接しています。

 

そして、「その幅は二万五千キュビト、その長さは東側から西側にかけて部族の割り当て地の一つと同じで」(同)す。

 

この中の、「その長さは東側から西側にかけて」というのは、その長さは、ヨルダン川から大海(おおうみ)にかけて、のことと考えてよいと思います。

 

その中央に、「二万五千キュビト四方」の『奉納地』(48章20節、その3前半)があります。その幅は『あなたがたのささげる奉納地』の幅と同じです。

 

この「二万五千キュビト四方」の『奉納地』(48章20節、その3前半)は、①『聖なる奉納地』と②『町の所有地』とから成り立っています。

 

①の『聖なる奉納地』は、さらに、①「祭司たちへの聖なる奉納地」(48章10節)と、②「レビの部族の地域」(同12節)または「レビの部族の分」(同13節)とから成り立っています。

 

その「二万五千キュビト四方」の『奉納地』(48章20節、その3前半)の両側には、『君主のものである』地所があります。

 

『君主のものである』地所は、「二万五千キュビト四方」の『奉納地』に面し、東側はその面したところから、東の境界まで、すなわち、ヨルダン川までであり、西側はその面したところから、西の境界まで、すなわち、大海(おおうみ)までです。

 

そしてその「二万五千キュビト四方」の『奉納地』の両側にある、『君主のものである』地所は、ユダの地域とベニヤミンの地域との間にある、ということです。

 

奉納地については、以上のようになると思います。