「奉納地」について その5

新改訳聖書』第3版のエゼキエル書48章21節に、次のように書かれています。
***
21節
聖なる奉納地と町の所有地の両側にある残りの地所は、君主のものである。これは二万五千キュビトの奉納地に面し、そこから東の境界までである。西のほうも、その二万五千キュビトに面し、そこから西の境界までである。これは部族の割り当て地にも接して、君主のものである。聖なる奉納地と宮の聖所とは、その中央にある。
***

 

1行目から、「聖なる奉納地と町の所有地の両側にある残りの地所は、君主のものである。・・・」とあります。「君主のものである」地所について書かれています。

 

「聖なる奉納地と町の所有地」は、『奉納地』の中にあり、この二つの地が『奉納地』を構成している、と言うことができると思います。エゼキエル書48章20節、および、「その3」(2021-11-16)の終わりのほうをご参照ください。

 

また2行目から、「・・・これは二万五千キュビトの奉納地に面し、そこから東の境界までである。西のほうも、その二万五千キュビトに面し、そこから西の境界までである。・・・」とあります。

 

「二万五千キュビトの奉納地」というのは、48章20節の、その全体が「二万五千キュビト四方」の『奉納地』のこと、と言うことができると思います。

 

エゼキエル書48章8節(その1冒頭、2021-11-16)に、「ユダの地域に接して、東側から西側までが、あなたがたのささげる奉納地となる。その幅は二万五千キュビト、その長さは東側から西側にかけて部族の割り当て地の一つと同じである。・・・」とあります。

 

『あなたがたのささげる奉納地』、とあります。

 

そして、「その長さは東側から西側にかけて部族の割り当て地の一つと同じである」、とあります。

 

「部族の割り当て地」の境界については、エゼキエル書47章15節から20節までに書かれています。

 

そのうち、東側の境界については、47章18節に、また西側の境界については、同章20節に、それぞれ書かれています。

 

東側の境界については、主としてヨルダン川がその境界線と考えてよいと思います。

 

また西側の境界については、大海(おおうみ)の海岸線がその境界線と考えてよいと思います。

 

東側の境界線から西側の境界線までが、『あなたがたのささげる奉納地』の長さである、と言うことができると思います。

 

そしてその長さは、「部族の割り当て地の一つと同じである」(48章8節、その1冒頭「2021-11-16」)、ということです。

 

この『あなたがたのささげる奉納地』の中に、「二万五千キュビト四方」の『奉納地』がある、と考えられます。

 

そしてこの、「二万五千キュビト四方」の『奉納地』の中に、「聖なる奉納地」と「町の所有地」がある、と言うことができると思います。

 

その6、に続きます。