「相続地」について その4

新改訳聖書』第3版のヨシュア記17章1節に、次のように書かれています。
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1節
マナセ部族が、くじで割り当てられた地は次のとおりである。マナセはヨセフの長子であった。マナセの長子で、ギルアデの父であるマキルは戦士であったので、ギルアデとバシャンが彼のものとなった。
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「ギルアデとバシャン」が、マキルのものとなった、ということが書かれています。

 

マナセの境界線については、17章7節から10節までに書かれています。

 

また、マナセの村落等について、17章11節以降に書かれています。

 

ヨシュア記18章1節と2節に、次のように書かれています。
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1節
さて、イスラエル人の全会衆はシロに集まり、そこに会見の天幕を建てた。この地は彼らによって征服されていた。
2節
イスラエル人の中で、まだ自分たちの相続地が割り当てられていない七つの部族が残っていた。
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2節に、「イスラエル人の中で、まだ自分たちの相続地が割り当てられていない七つの部族が残っていた。」とあります。

 

「七つの部族」というのは、①ベニヤミン部族②シメオン部族③ゼブルン部族④イッサカル部族⑤アシェル部族⑥ナフタリ部族⑦ダン部族のことです。

 

①のベニヤミン部族については、ヨシュア記18章11節から28節までに、②のシメオン部族については、19章1節から9節までに、③のゼブルン部族については、19章10節から16節までに、④のイッサカル部族については、19章17節から23節までに、⑤のアシェル部族については、19章24節から31節までに、⑥のナフタリ部族については、19章32節から39節までに、⑦のダン部族については、19章40節から48節までに、それぞれ書かれています。

 

上記のそれぞれの箇所に書かれているように、「九部族と半部族」(ヨシュア14:2など)に相続地が割り当てられました。ヨルダン川の『西側』でのことです。

 

「九部族」というのは、①ユダ族と②エフライム族と③ベニヤミン族と④シメオン族と⑤ゼブルン族と⑥イッサカル族と⑦アシェル族と⑧ナフタリ族と⑨ダン族のことで、「半部族」というのは、マナセの半部族のこと、と言うことができると思います。

 

レビ人またはレビ族については、ヨシュア記14章3節(その2前半)に、「・・・レビ人には、彼らの中で相続地を与えなかった・・・」とあり、同章4節(その2前半)に、「・・・彼らは、レビ族には、・・・その地で割り当て地を与えなかった。」とあります。

 

レビ部族については、相続地または割り当て地は与えられなかった、と言うことができます。

 

以上のように相続地が割り当てられ、『新改訳聖書』第3版の巻末にある、「12部族に分割されたカナン」という地図のようになった、と言うことができると思います。

 

その5、に続きます。