「奉納地」について その3

新改訳聖書』第3版のエゼキエル書48章15節に、次のように書かれています。
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15節
幅五千キュビト、長さ二万五千キュビトの残りの地所は、町の一般用であり、住まいと放牧地のためである。町はその中央に建てられなければならない。
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また、同章20節に、次のように書かれています。
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20節
奉納地の全体は二万五千キュビト四方であり、あなたがたは、聖なる奉納地と町の所有地とをささげることになる。
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20節1行目から、「奉納地の全体は二万五千キュビト四方であり、・・・」とあります。

 

『奉納地』は、『二万五千キュビト四方』、つまり『正方形』である、ということが分かります。

 

したがって、「幅」(南北方向)は「二万五千キュビト」です。

 

このうち「二万キュビト」は、『あなたがたがにささげる奉納地』(48章9節、その2冒頭)の分と考えられます。

 

「幅五千キュビト、長さ二万五千キュビトの残りの地所」(15節1行目、上記冒頭)のうち、「幅五千キュビト」というのは、『奉納地』(48章20節、上記)の幅「二万五千キュビト」から、『あなたがたがにささげる奉納地』(48章9節、その2冒頭)の幅「二万キュビト」を引いた『残り』のこと、と考えられます。

 

整理すると、「『奉納地』の全体は二万五千キュビト四方であ」るのですが、そのうち、おそらく、北側に、『あなたがたがにささげる奉納地』(48章9節、その2冒頭)があり、それに接して南側に、「町の一般用」(同章15節、上記冒頭)の「『残り』の地所」(同)がある、ということになります。

 

『あなたがたがにささげる奉納地』(48章9節、その2冒頭)自体は、さらに、①「祭司たちへの聖なる奉納地」(同章10節)と、②「レビの部族の地域」(同12節)または「レビの部族の分」(同13節)とから成り立っている、と言うことができると思います。

 

また20節に、「奉納地の全体は二万五千キュビト四方であり、あなたがたは、聖なる奉納地と町の所有地とをささげることになる。」とあるのですが、このうち、「聖なる奉納地」というのは、『あなたがたがにささげる奉納地』(48章9節、その2冒頭)に当たり、「町の所有地」は、「町の一般用」(同章15節、上記冒頭)の「『残り』の地所」(同)に当たる、と言うことができると思います。

 

いかがでしょうか。

 

その4、に続きます。