『新改訳聖書』第3版のヨシュア記12章6節に、次のように書かれています。
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6節
主のしもべモーセとイスラエル人とは彼らを打った。主のしもべモーセは、ルベン人と、ガド人と、マナセの半部族に、これらを所有地として与えた。
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1行目の「彼ら」というのは、同章1節の、「イスラエル人は、ヨルダン川の向こう側、日の上る方(かた)で、アルノン川からヘルモン山(ざん)まで、それと東アラバの全部を打ち、それを占領したが、その地の王たちは次のとおりである。」と言われている、「ヨルダン川の向こう側、日の上る方(かた)」にいた「その地の王たち」のこと、と言うことができると思います。
「ヨルダン川の向こう側、日の上る方(かた)」というのは、「ヨルダン川の『東側』」です。
余談ですが、ヨシュア記のこの部分を書いた人は、「ヨルダン川の『西側』」にいる、ということが分かります。
同章1節の「その地の王たち」については、同章2節から5節までに書かれています。
6節2行目から、「主のしもべモーセは、ルベン人と、ガド人と、マナセの半部族に、これらを所有地として与えた。」とあります。
また、ヨシュア記13章7節と8節に、次のように書かれています。
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7節
今、あなたはこの地を、九つの部族と、マナセの半部族とに、相続地として割り当てよ。」
8節
マナセの他の半部族とともにルベン人とガド人とは、ヨルダン川の向こう側、東のほうで、モーセが彼らに与えた相続地を取っていた。主のしもべモーセが彼らに与えたとおりである。
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7節1行目の「あなた」というのは、同章1節の「ヨシュア」のこと、と言うことができます。
7節最後に右かぎかっこ(」)がありますが、これの相手である左かぎかっこ(「)は同章、すなわち13章1節にあり、その中で、主がヨシュアに仰せられています。
つまり、7節は、主がヨシュアに仰せられていることばである、ということです。
また、8節に書かれていることは、ヨシュア記12章6節(上記冒頭)に書かれていることと同じときのこと、と言うことができると思います。
12章と13章のこれらの節には、モーセは、ルベン人と、ガド人と、マナセの半部族に、「ヨルダン川の向こう側、日の上る方(かた)」(12章1節)、すなわち「東のほう」(13章8節)で打った「その地の王たち」(12章1節)の地を「所有地として与え」(12章6節)たということ、また、ルベン人と、ガド人と、マナセの半部族はその地で「相続地を取っていた」(13章8節)、ということが書かれています。
それについては、民数記32章33節から42節までや、同34章14節と15節等にも書かれていて、参考になると思います。
その2、に続きます。