「よみ」について その7の3

新改訳聖書』第3版のエゼキエル書32章28節(その7の1、冒頭)1行目から、「あなたは、割礼を受けていない者たちの間で砕かれ、・・・横たわる。」とあります。

 

これは、19節(その7の1、前半)最後の行の「割礼を受けていない者たちとともに横たわれ」、という言葉、および21節(その1の1、前半)2行目からの、「割礼を受けていない者たちとともに横たわれ」、という言葉が成就するときのことではないか、と思われます。

 

28節の「あなた」というのは、「エジプトの群集」のことと考えられます。「その7の1」をご参照ください。

 

21節で、「横たわれ」と言われているのですが、これは、だれに対して言われているのでしょうか。

 

21節(その1の1、前半)に、「勇敢な勇士たちは、・・・語りかける」、とあります。「勇敢な勇士たち」は、だれに対して「語りかける」のでしょうか。

 

20節に、「・・・その国とそのすべての群集を引きずり降ろせ・・・」とあり、21節(その1の1、前半)に、「降りて来て、・・・横たわれ」とあります。

 

この文脈からすると、「降りて来て」というのは、「その国とそのすべての群集」(20節)に対して「語りかけている」、と考えられます。

 

「その国」というのは、「エジプト」のことであり、「そのすべての群集」というのは、「エジプトのすべての群集」(18節)のこと、と言うことができると思います。

 

したがって、「勇敢な勇士たち」がだれに対して「語りかける」のかと言うと、それは「エジプト」と「エジプトのすべての群集」に対して、と考えられます。

 

「勇敢な勇士たち」は「エジプト」と「エジプトのすべての群集」に対して、『降りて来て、剣で刺し殺された者、割礼を受けていない者たちとともに横たわれ』(21節)、と「語りかける」、となります。

 

したがって、21節で「横たわれ」と言われているのは、「エジプト」と「エジプトのすべての群集」に対して、と考えることができます。

 

28節の「あなた」というのは、「エジプトの群集」のことと考えられるので、28節で「横たわる」のは、「エジプトの群集」であると考えられます。

 

つまり、21節の場合も、28節の場合も、「横たわる」ことになるのは、「エジプト」と「エジプトのすべての群集」、もしくは、「エジプトの群集」である、ということになります。

 

したがって、28節の「あなたは、割礼を受けていない者たちの間で砕かれ、・・・横たわる」というのは、21節(その1の1、前半)2行目からの、「割礼を受けていない者たちとともに横たわれ」、という言葉が成就するときのことではないか、と思われます。

 

その7の4、に続きます。