『新改訳聖書』第3版のイザヤ書13章1節に、次のように書かれています。
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1節
アモツの子イザヤの見たバビロンに対する宣告。
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この言葉から、イザヤ書13章は「バビロン」について書かれている、と言うことができると思います。
イザヤ書13章9節に、次のように書かれています。
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9節
見よ。主の日が来る。残酷な日だ。
憤りと燃える怒りをもって、
地を荒れすたらせ、
罪人たちをそこから根絶やしにする。
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1行目に、「見よ。主の日が来る。残酷な日だ。」とあります。
「主の日」は「残酷な日」である、ということが分かります。
イザヤ書13章15節と16節に、次のように書かれています。
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15節
見つけられた者はみな、刺され、
連れて行(い)かれた者はみな、剣に倒れる。
16節
彼らの幼子たちは目の前で八つ裂きにされ、
彼らの家は略奪され、
彼らの妻は犯される。
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この15節と16節、および18節(その3冒頭)に書かれていることは、「残酷な」ことと言えるのではないでしょうか。
イザヤ書13章18節は、次のようになっています。
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18節
その弓は若者たちをなぎ倒す。
彼らは胎児もあわれまず、
子どもたちを見ても惜しまない。
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イザヤ書13章15節と16節と18節に書かれていることは、「残酷な」ことと言えると思います。
そうであるとすると、これらの節に書かれていることは、「残酷な日」(上記前半9節)のことであり、『主の日』(同)のことである、と考えることができると思います。
イザヤ書13章は、『主の日』にバビロンに起こる事について書かれている、と言うことができると思います。
『新改訳聖書』第3版のダニエル書5章30節と31節に、次のように書かれています。
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30節
その夜、カルデヤ人の王ベルシャツァルは殺され、
31節
メディヤ人ダリヨスが、およそ六十二歳でその国を受け継いだ。
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イザヤ書13章19節(その3冒頭)2行目からの、「・・・バビロンは、神がソドム、ゴモラを滅ぼした時のようになる」、というのは、このダニエル書5章30節と31節に書かれている事が起こったときのことでしょうか。
「メディヤ人ダリヨスが・・・その国を受け継い」(31節)で以降、バビロンの地は、メディヤ人の王ダリヨスが治め、ダリヨス王の治世になります。
その5、に続きます。