『新改訳聖書』第3版のヨハネの福音書8章44節に、次のように書かれています。
***
44節
あなたがたは、あなたがたの父である悪魔から出た者であって、あなたがたの父の欲望を成し遂げたいと願っているのです。悪魔は初めから人殺しであり、真理に立ってはいません。彼のうちには真理がないからです。*彼が偽りを言うときは、自分にふさわしい話し方をしているのです。なぜなら彼は偽り者であり、また偽りの父であるからです。
* 別訳「人が偽りを言うときは、自分にふさわしい話し方をしているのです。なぜなら、彼の父もまたうそつきだからです」
***
「あなたがた」というのは、8章31節の、「・・・その信じたユダヤ人たち・・・」のこと、と言うことができると思います。
1行目から、「あなたがたは、あなたがたの父である悪魔から出た者で・・・す。・・・」とあります。
「あなたがたの父である悪魔」という言葉から、悪魔は「あなたがたの父」である、と言うことができ、そのことから、「あなたがた」は「悪魔の子ども」である、と言うことができます。
これに対して、「その2」(2022-04-21)で見たように、悪魔が『偽りの父』である、という言葉からは、『偽り』が「悪魔の子ども」である、と言うことができると思います。
つまり、「悪魔の子ども」という場合、悪魔は「あなたがたの父」である、という言葉からは、『あなたがた』が「悪魔の子ども」であるという意味になり、また、悪魔は『偽りの父』である、という言葉からは、『偽り』が「悪魔の子ども」であるという意味になる、ということです。
ヨハネの福音書8章44節(上記冒頭)には、悪魔は『あなたがたの父』であり、また、『偽りの父』でもある、ということが書かれています。
ヨハネの福音書8章44節(上記冒頭)を読むと、以上のようなことが分かると思います。